芹沢亀吉
2025-11-03 19:43:35
45065文字
Public 菊タブー
 

逃亡先にて

暴虐な軍国主義者の楠木武が大恥をかく物語の通算120話目。かなり濃厚な性描写もあるので18歳未満の閲覧はお断り。そして⚠️が付いている章は食事中には読まないこと!


「お、お前が神と言うなら陛下はどうなんだ?」

 最早いつ卒倒してもおかしくない四郎がこの発言のため蚊の鳴くような声を発するも、教祖楠木は

「もちろん、天皇も神としての俺を礼拝することになる。すでにウヨポネ教徒は天皇より俺を神として崇拝しているので何の問題もない。」

などと放言し強気な姿勢を崩さない。ちなみに教祖楠木が率いる教団の正式名称は「ウヨポネ・ワンネス教団」であり、教祖自身ウヨポネ教団、ウヨポネ教徒等の呼称を多用する。

 ついに四郎が卒倒し、通江をはじめ複数人の信徒達に部屋の外へと運ばれていく。初めて高天原室に入室出来た通江は感極まって号泣と最早かける言葉が見つからない。椅子も絨毯も即座に新調させ四郎の粗相の跡をきれいさっぱり消し去りつつ後ほどその映像を密かに観てほくそ笑むためかねてより憎んでいた政治屋が失禁した様子を隠し撮り、これが教祖楠木の意地汚いところ。

 教祖楠木の命により別室に幽閉された全裸男楠木は逆さ吊りにされた上ウヨポネ教徒達に全身を殴打される破目に。

「こら貴様ら!暴力はいかん、暴力は!生きた人間を逆さ吊りにして痛めつけるなんてマトモな人間のやることじゃないぞ!」

 元の世界にいた頃部下達にやっていた虐待行為を自分がされる側になった途端に「暴力はいかん!」と叫ぶ、この全裸男楠木を卑怯者と呼ばずして誰を卑怯者と呼ぶ?全裸男楠木に「散々生きた部下を逆さ吊りにして痛めつけるのを楽しんできた癖にどの口が言う!」と突っ込みたいならご自由にどうぞ。

「神祖様があの全裸の者には多数の悪霊が憑いていると仰っていたから悪霊払いしてやってるんだ!止めろと言われる筋合いなど無い!」

「アンタの体内から悪霊叩き出したら高天原室への入室を許可すると神祖様は仰った。だから全身全霊をかけて叩き出す。」

 ウヨポネ教徒達の目は狂信者特有の怪しげな輝きに満ちている。

「どうやらその全裸の者に憑いている悪霊はかなり手強いようだ。そなた達も叩き疲れたであろう。一旦下ろしてしばらく様子を見るように。」

 ウヨポネ教徒達はスピーカーから聞こえた教祖楠木の声に従い全裸男楠木を一旦床に下ろすも、内心まだ叩き足りない様子。「神代の芳香」が効かない全裸男楠木を「まほろば精神注入棒」の使用を許可したウヨポネ教徒達に一旦痛めつけさせた後自ら止めさせ自分に感謝するよう仕向けあわよくばウヨポネ教団に引き入れる、それが教祖楠木の狙い。暴行した部下には感謝を強いる癖に自分は全くと言って良い程他人に感謝などしない恩知らずがその狙い通りに動くとは考えにくいが。

 全裸男楠木がウヨポネ教団本部内にて幽閉生活を余儀無くされる中、何と都内の千代田区、中央区、文京区等の一帯を陸自の部隊が占拠した。門長内閣が瓦解し最高司令官として出動指令を出せる内閣総理大臣がいなくなった隙を突き、教祖楠木が己の影響下にある自衛官共を動かしたのだ。官庁、民間企業の建物は勿論、個人住宅まで強制接収する自衛隊の暴挙に人々は悲鳴を上げた。

 文京区在住の軍オタ独身男性はハンドルネーム「関東地球防衛警備員」として動画サイト「ニヤニヤ動画」の掲示板に意地の悪いコメントを書き込み反応を楽しむのを日課とし、特に在沖縄アメリカ軍の基地問題、在沖アメリカ兵の犯罪に抗議する沖縄の人々への蔑視感情が凄まじく在沖アメリカ軍の問題を熱心に報じる沖縄の新聞社に嫌がらせのため着払いで多量の生ゴミを送り付けたことも。そして今日も自宅を自衛隊に強制接収され嘆く他のユーザー達のコメントを目にした途端に嫌らしく微笑み、