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芹沢亀吉
2025-11-03 19:43:35
45065文字
Public
菊タブー
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逃亡先にて
暴虐な軍国主義者の楠木武が大恥をかく物語の通算120話目。かなり濃厚な性描写もあるので18歳未満の閲覧はお断り。そして⚠️が付いている章は食事中には読まないこと!
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第八章 逃亡先は
入江はSNS上に多くのフォロワーを持ち、日本政府並びにウヨポネ教団とのコネを駆使し伊豆諸島に自前の宇宙ロケット基地を持つ。しかしながらそのフォロワー数に物言わせて店内喫煙を注意してきた中華料理店への嫌がらせを扇動し世間から非難を浴びた途端に雲隠れ。自前のロケット基地に潜伏中の入江は自分のニュースを見たくないためTV、ネットから遠ざかり、楠木が今現在逃亡犯であることを知らずにいる。
ヘリで行くと連絡を受けていたとはいえ入江はそのヘリがドクターヘリであることを若干訝しく思い、降りてきた逃亡犯楠木が自慢の口髭を剃り髪型を変え伊達メガネをかけ医療用ガウンを着ているのを見て思わず吹き出しそうになるのを懸命に堪えた。
「楠木さん、まさか何かヤラかしましたか?」
まさか入江も逃亡犯楠木が都心に小型核を撃ち込み世界を敵に回したとは夢にも思うまい。直後に逃亡犯楠木の両目が血走り異様な殺気を放っていることに気付き、入江は軽口を叩くのを止めたが。
「おい❗️入江❗️お前のこの新型ロケットに俺を乗せて宇宙ステーションに行くための発射準備を今すぐにやれぇ‼️」
逃亡犯楠木はまだ教祖として権力を振るえた頃に宇宙ステーション「タカマガハラ」を秘密裏に作らせ、入江が持つ新型ロケット「モモモモ・モンスター・ゼロ」はその宇宙ステーションに行くシャトルの役割を担う。それにしてもこの新型ロケットの名称、何処かで聞いたことあるような。余りの無茶振りに困惑する入江に9mm拳銃の銃口を向けた上時限式小型爆弾付き首輪まで装着と逃亡犯楠木の焦り、そして手段を選ばないえげつなさが見て取れる。逃亡犯楠木曰く、小型爆弾付き首輪は正しい解除コードを俺自身の声で言えば解除可能、無事宇宙ステーションに着きロケットが地球に帰還出来るのを確認してから解除してやる、とのこと。
入江が大急ぎで呼び集めた作業員達による打ち上げ準備はまさしく驚異的な早さ。航空管制がその打ち上げの兆候に気付き阻止を企てるも結局ロケットは打ち上げられ逃亡犯楠木の逃亡を許す格好に。
逃亡犯楠木は打ち上げ時、そして加速時の強烈な重圧により一瞬気を失ったとはいえロケットは無事大気圏を突破し宇宙ステーション「タカマガハラ」を目指し宇宙空間を突き進む。
「ま、待て!私にはまだ為すべきこと、うわぁ!」
お仲間全員を見捨てて暴風雨が降り注ぐ中一人逃亡を企てたダン・エルフレブをキングギドラの右の首が美味しく頂いた。イスラエル国首相といえども龍神キングギドラの前ではただの人。汚職に手を染めつつパレスチナ迫害を強めたエルフレブは己を
救世主
メシア
だと思い込み、何と首相任期が終わるまでにパレスチナ人絶滅を企てていた。己を救世主と思い込む傲慢さ、パレスチナ人迫害を楽しむ残忍さが濃厚な邪念と化し宇宙の果てからこの龍神を呼び寄せたのだが。
実のところ皇族連中もウヨポネ教団を利用し天皇が現人神として君臨出来る体制の復活を企てていて、邪悪さに関してはエルフレブと良い勝負。キングギドラが真っ先に東京を狙ったのは皇族以外の人達を捨て駒扱いする皇族共が発した濃厚な邪念によるところが大きい。そして教祖楠木の核攻撃により皇室が事実上壊滅したのを受け日本を離れたキングギドラはたった今イスラエルを滅ぼした。キングギドラ殲滅を期した筈のイスラエル軍の核攻撃はそのキングギドラに多大な核エネルギーを提供しより一層強大化させただけと明記しておく。
キングギドラが操る巨大な積乱雲によりイスラエル全土はおろかレバノン、エジプト、シリアに至る広範囲に暴風雨が降り注ぎ、現地の人達の中にはキングギドラをゾロアスター教に登場する三つ首の魔物アジ・ダハーカに準え、いよいよこの世の終わりだと恐れる者も。一方イスラエル軍の迫害により飢餓状態を強いられ続けたガザ地区の人々はそのイスラエル軍を壊滅させたキングギドラにより封鎖が解かれ移動の自由を手にしたのもまた事実。そして久しぶりにガザ地区の外に出た人々に対しキングギドラは全く危害を加えず、好奇心旺盛な左の首が興味深げに眺める程度にとどまる。
いきなりキングギドラの各首が空を見上げ、そのまま両翼を広げ何処かに飛び去っていく。イスラエルを中心とした広範囲を覆う積乱雲も暴風雨もあっという間に消え去り、晴れ間が戻った空には一筋の虹が。
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