芹沢亀吉
2025-11-03 19:43:35
45065文字
Public 菊タブー
 

逃亡先にて

暴虐な軍国主義者の楠木武が大恥をかく物語の通算120話目。かなり濃厚な性描写もあるので18歳未満の閲覧はお断り。そして⚠️が付いている章は食事中には読まないこと!


「黙れ❗️このまほろば・すさのおが最優先だ❗️」

「まほろば・すさのお!?貴様もしやあの指名手配中の!?」

 八尾空港にてドクターヘリ強奪を企てた逃亡犯楠木は怒りと焦りに負け指名手配犯であることを自ら暴露する始末。折角ご自慢の口髭を剃り、髪型を変え、伊達メガネまでかけたというのに。

「し、しまった❗️ええい❗️かくなる上は‼️」

 高機動車を運転し八尾空港に辿り着くまでに老人、幼い子ども等を次々轢き殺しヘリに搭乗している医師、看護師は勿論操縦士まで射殺、逃亡犯楠木が松永殺害後ドクターヘリを強奪するまでに殺害した民間人は20人以上といったところ。

「さらばぁ河内よぉ♪旅立つぅ神はぁ♪まほろばぁ楠木ぃたぁけ、うわっ❗️」

 とめどなく押し寄せる不安を誤魔化すため替え歌を歌う逃亡犯楠木ではあるものの、ドクターヘリの機体はふらつき安定しない。陸自にいた頃は何度もヘリを操縦した身とはいえその陸自を辞めてからは操縦桿を握ったことさえ無いのだから当然と言えば当然だが。

「よぉし、ようやく感覚が蘇って来たぞ。UH-1の操縦桿を握っていた頃の。」

 漸く機体を安定させた逃亡犯楠木がホッと息をつくと、何と隣の座席に黄金の全裸男楠木が座っている。

「神祖サマ、何処へ行くんだぁ?まさかこの超大和人から逃げられるとでも?」

「う、うわあぁぁ❗️」

 逃亡犯楠木は手持ちの9mm拳銃の引き金を引くも、弾は出ずカチッと音が鳴るばかり。先程ドクターヘリ強奪時に全弾撃ち尽くしていたのだ。そもそも全身に砲弾を浴びても無傷な黄金の全裸男に9mm拳銃の弾が何処まで通用するのやら。

「ま、待て❗️話し合おう‼️」

 怯える逃亡犯楠木の股間周辺にはまたもや独特の悪臭を放つ水たまりが広がっていく。

「神祖サマ、股間に広がるその染みは何だ?臭いぞ。」

「こ、これは久しぶりにヘリを操縦した緊張の余り汗をかいているんだ❗️俺は陸自にいた頃部下達に汗をかけと言ってきた❗️今俺自身が汗をかいている‼️」

 逃亡犯楠木、また見え透いた嘘を。

「もういい!貴様の嘘と誤魔化しは聞き飽きた!塵になれぇ!」

 両手の指先から雷撃を放とうとした途端に黄金の全裸男楠木の姿がフッと消え、逃亡犯楠木は安堵したもののヘリの失速によりまたもや慌ててふためく破目に。思わず幻覚を見てしまう程黄金の全裸男への恐怖心が根強いのだろうか。

「あ、危ないところだった。このまほろば・すさのおがこんなところでくたばるわけにはいかん。俺にはまだ為すべきことがあるからな。何としてでもあの場所に、タカマガハラに辿り着いてやる❗️」

 どうやら逃亡犯楠木は「タカマガハラ」なる場所を目指している模様。

 このくだりを読まれた読者の皆様は「そのまま墜落すれば良かったのに!」と思ったかもしれない。正直私自身このくだりを書いている時そう思ってしまったりする。しかしここで墜落すると話が終わってしまう。次の章以降を読み逃亡犯楠木がどこに逃げどのような末路を迎えるのかをその目で確かめて頂きたい。