芹沢亀吉
2025-11-03 19:43:35
45065文字
Public 菊タブー
 

逃亡先にて

暴虐な軍国主義者の楠木武が大恥をかく物語の通算120話目。かなり濃厚な性描写もあるので18歳未満の閲覧はお断り。そして⚠️が付いている章は食事中には読まないこと!


 実のところ全裸男楠木が元いた世界からやって来た大河が目にしたのは国連軍の占領下に置かれた後の日本である。もし全裸男楠木が大河と全く同じ時間軸のこの世界に来ていたとしても、大日本帝国再興など夢のまた夢。大日本帝国再興には不可欠な皇室が既に断絶した後なのだから。

 読者の皆様の中には3人目の楠木武、即ち教祖楠木と全裸男楠木のそれぞれの心の奥底のごくわずかな良心が具象化した存在が刑に処されたままなのを不憫に思われた方もいるかもしれない。彼は後に地蔵菩薩に救済され極楽浄土に行くことになるのでご安心を。

「春哉君が戻ってきてくれて本当に良かった。もうウヨポネ教団も、皇室も、在日アメリカ軍もいない。今までの日本だと結婚は男女限定だったけど、これからは。」

「伊織、長く険しい道のりになるかもしれないけど、私達が主権者としてそういう国にしていかないと。その国に暮らす一人一人が主権者の自覚を持つ、民主主義の基本だよね。」

 水平線の向こうに沈みつつある夕日が天地を赤く照らす中、2人は抱き合い唇を重ね合う。(終)