DRRV11037
2025-06-13 12:11:00
28595文字
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DRRV: Prolonged 前編



一体ここはどこなんだろう?自分たちを取り巻く世界をぐるりと見回し、改めて不思議がるほかなかった。明らかにまずいことに巻き込まれているわけだけど

どっかから脱出できねーかな。それか、オレらの居場所を掴む手がかり!とりあえずあちこち探してみようぜ。」

榊くんは窓に近付いた。ガラス窓の外は、蔦と葉によってすっかり緑色に埋め尽くされているので、景色を確かめられない。そのうえ窓の内側には、赤色の茨にも似た有刺鉄線が取り付けられている。触ったら痛そうだ。これじゃあ窓を開けるのもかなわない。

「どうして学校の窓が有刺鉄線で塞がれてるんだろう」

私は呟いた。

「ここって教室だよね?ロッカーがあって、机があって、黒板があって。」

そうだよな。こんな教室、ぜってぇ授業に集中できねーけど窓を塞ぐ理由はどこにもないはず。それに見ろよあれ!」

榊くんが指し示したのは、天井から伸びている蔦だ。教室の一角を覆い尽くすほどに成長している。

「この建物、植物に侵食されてねー?人が利用してたらこんな好き放題伸びることはないんじゃねーの。廃校か?」

「きっとそうだね





『酷いや!デザインだよ!』





いきなり間の抜けた声が響いた。一体、誰

「四葉?いきなり変な声出すなよ」

「わ、私じゃないよ!」



『アタイでもないわ!』

『ミーでもねーぜ!』



更に複数の声がする。その中のどれにも聞き覚えはない。私は混乱してきた。

「ねぇ、誰なの!一体どこに居るの?」



『下、下やで』

『こっちこっち!』



言われた通りに私が下を見てみると



『『『『『おはっくまーー!!』』』』』



「きゃああああ!?」

赤、青、緑、桃、黄。
右半分は優しい顔、左半分は怖い顔をしたクマのヌイグルミが5体、10の目でこちらを見上げていた。