DRRV11037
2025-06-13 12:11:00
28595文字
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DRRV: Prolonged 前編



「何だ今の音!?……チャイムか!?」

「!あそこから鳴ってる」

私は付近のモニターを指さした。モニターにはごてごてになるまでメガホンが取りつけられているのだ。私たちはモニターに駆け寄った。白跳さんが大きな石のオブジェからしゅたっと飛び降りる。

モニターの画面に白いノイズが映りだした。それから───








モノクマーズだ」

画面の中で彼らは、ドリンク片手に仲良くソファに座っている。

彼らの居る部屋に見覚えはなかった。暗い色の空を描いた壁紙が張られ、ソファ脇の趣味の悪い毒々しい花瓶にたっぷり赤い薔薇が活けてある。その後ろに窓が見えたけど、その向こうの景色は赤い赤い渦巻き模様で、何の手がかりも与えなかった。私は、何でもいいから情報を得ようと画面に目を凝らして……部屋の床に散らばった、或いは吊り下げられた小さな小さな人形たちが、私たちを模していることに気づき……悲鳴を漏らした。





『『『『はいはーい、くまたせしましたー!』』』』





『キサマラ、待ってるぜッ!』

『という訳で、キサマラは体育館にお集まりくださーい』

『ようやく始業式を始められるぜ!』

『ふぅ、やっと準備が終わったよ。』


……なぁ、喋る順番が逆やで?』





『『『『ばーいくま!!!!!』』』』





プツンと映像が途切れ、放送は終わった。

「体育館?始業式?」

相変わらずおふざけをやってたけど、今までとは違って放送だったし、明確な指示が含まれていた。きっと、モニターを通して学園中の高校生全員に呼びかけたんだ。つまり、私たちみんな体育館に呼び出されてる……

「四葉、どうする?」

榊くんが訊いた。

行った方がいいと思う、けど。」

「けど?」

「体育館ってどこ?」

私たち、実はまだ体育館に行っていない。探索しながらうっかり見落としてしまったんだろうか……

「体育館ならあたし知ってるよー?」

白跳さんがそう言った。不思議と白跳さんと目線が合わないことが多く、今もそうだったので、私は躊躇いがちに訊き返した。

「え、それって本当?良ければ教えてくれる?」

「うん!鍵かかってて入れなかったけど、体育館ですよーって顔だったなー。」

「体育館に顔があるの?」

「強そうな扉でね、周りに草と花があってねー……。ついてきてー」

白跳さんはくるりと回るとすたたっと駆け出した。容赦のないスピードについていくのは困難を極め、見失った私たちは最終的に自力で体育館を探した。