DRRV11037
2025-06-13 12:11:00
28595文字
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DRRV: Prolonged 前編



Prolonged: 蘇れ哀しい喜劇


ぱたん、と音を立てて目の前に景色が広がる。ブラウンの三つ編みが肩に触れ、クローバーの髪留めが照明を反射し、制服のスカートが重力を反映する。見開いた目にたった今映った、薄暗い教室。

視界はその景色を捉えてまもなく──床に倒れ込んだ。

っ!?」

打ちつけた膝と、かろうじて間に合ったような間に合わなかったような手のひらが痛む。

「うぅ〜っ…………、」

唸り声が漏れたあと、私は息を吐いた。

……?そうだ、今はそんな場合じゃ……

そんな思考が立ち現れると、私はどうにか身体を引きずり起こし、あの子の姿を探しながら駆け出そうとした。ところが、一歩もいかないうちに立ち止まることになった。

……、ここどこ?」

そこはどうやら教室だった。だけどただの教室ではない、まるで見覚えのない奇妙な教室だ。
生徒用の机と椅子、薄ぼんやりした光を発する教卓。スピーカーがこれでもかと繋ぎ合わされたモニターに、天井に取り付けられた水色の照明。蔦が張った窓を塞ぐ、真っ赤な茨のような有刺鉄線。黒板型スクリーンが発するうるさいほどの緑の蛍光色が、私の靴を怪しげに染めていた。

「え、どうして、私何が起きたの?」

混乱に呑まれる頭に追い打ちをかけるように、背後からガタン!と音がした。息を呑む。おそるおそる振り返ってみると、音の出処はがたがたと大きく揺れるロッカー。その隣にある半開きのロッカーにはもしかしたら、私が入っていたのかな。そんなことを思ううちに、がたがた音が収まった。そして___

「うおおおおおおおおッッ!!」

叫びながら人が飛び出してきた
そして数瞬後に、よろけて派手にコケる。

「いってぇ!?」

出てきた男の子は普通の制服を身にまとっていて私と同じ高校生か、中学生のようだった。明るい金髪が背後にある黒板の光を受けて薄ぼんやりと光る。彼が緩慢な動きで顔を上げると、綺麗な碧色の目線が私とぶつかった。