DRRV11037
2025-06-13 12:11:00
28595文字
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DRRV: Prolonged 前編



私たちが先へ進むと、鳥籠のような造りの建造物があった。その赤い扉を開いてみる。

わぁ!」

そこには桃色と白色の綺麗な花に満ちた、円形の中庭があった。所々に蔦の絡まった柱が立っていて、真ん中の綺麗なオブジェの上からは水が流れている。
そんな光景の中、鼻歌を歌っているのは──……

こんにちは。何だか楽しそうだね?」

「んぇ?」

女の子は今やっと私たちの存在に気づいたという風に、桃色の目をこちらに向けた。

「はろーはろー!はじめまして。」

「は、はじめまして」

真っ白の髪の大きなお団子が二つ、前髪は短いところで切り揃えられている。短い袖とパンツから、若々しい肌が見えていた。

「あたしは白跳うさぎだよー。“超高校級の跳躍選手”なんだー」

「跳躍?」

白跳さんはこちらに向かって微笑むと、一歩二歩……オブジェから距離を取った。

「見せてあげるねー、」

「え?」

言葉の意味を取りかねた私たちを無視して、彼女は硬い石の地面を蹴った。

「ホップ、ステップ、ジャーーーーンプ!!!」

力いっぱいに踏み込んで、跳び上がる。彼女は高く高く空に上がって……なんと4mはありそうなオブジェの上に着地した。

「わっ!?す、凄い!高い

見上げるしかない。私は跳躍選手という意味がなんとなく分かった。ジャンプの達人なんだ。それにしても、軽やかに建物1階分を跳んでしまうなんて……人間の域を超えている。

「あたしね、お空に手が届きそうって思える瞬間が好きなんだー」

白跳さんはのんびりと空を眺めていた。ちょっと置いてきぼりになりつつ、私は彼女のマイペースに心惹かれた。

「白跳さんは怖くないの?よく分からない場所に閉じ込められて

んー。お外には出なきゃだけど、どうすりゃいいか分かんないからさー。身体を動かして待ってようかなーって感じだねー」

助けが来るまで思うままに過ごしながら待つ……そんな楽天的な考えに、なんだか憧れる。私もマイペースに待てたら、こんな不安な気持ちに追い立てられずに済むのになぁ。でも、私のペースは彼女とは違うみたいだ。自分なりのやり方で対処するしかない。

ちゃぷちゃぷ水と戯れる白跳さんを見て、そんな考えが浮かんだとき。










キーンコーンカーンコーン