DRRV11037
2025-06-13 12:11:00
28595文字
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DRRV: Prolonged 前編



地下 ゲームルーム


建て付けが悪くて入れないドアを飛ばし、私たちが次に向かったのはゲームルーム。

「学校にゲームの部屋があるなんて
私は戸惑って呟いた。

「学校なのかも謎だけどな

さまざまな種類の筐体や、ゲームソフトが収納された棚、モニター、引き戸がある。(因みにこれは開かなかった。) 床を見ると、送電のケーブルに紛れてここにも黒っぽい木の根が張っていた。

筐体の陰に隠れていたのだろうか。私たちに気づいて、おずおずと頭を出した女の子が、何とも控えめな仕草でこそこそ近づいてくる。彼女は自信なさげに尋ねた。

「あ、あのぅこんにちは。二人もここに閉じ込められちゃった高校生なの?」

小学生ほどの背丈しかない、小さな女の子だ。片側の茶の三つ編みが可愛らしく揺れる。

「うん。脱出を目指してあちこち探索してるんだ。貴方は?」

「あっ、みゆは“超高校級の人形作家”の形代かたしろ初夢みゆなの。」

「人形作家?」

榊くんが尋ねた。

「うん。みゆは人形を作ってるの。キャストドールが多いかなぁ。」

形代さんは初めて微かに微笑んだ。眉をゆるゆると下げると、いっそう柔和な顔つきになる。とりわけ、ふわふわしたフリルをケーキのクリームよりもたっぷりつけた甘いドレスに身を包んでいるから、彼女自身がむしろ人形のように見えた。

「へぇとっても可愛らしい才能だね。」

一方、榊くんはずっと私とは違う場所に注目していた。

「それ、怪我したのか?」

形代さんの頬には白い絆創膏が貼られていた。

「あこれは、ちょっと転んじゃっただけ。気にしないで」

「そっかお大事にね。早く良くなるように祈ってるよ」

「偶然ならいいんだけどいや良くはないけど!モノクマーズにやられたとかだったら絶対言えよ、遠慮なんか要らねーからなッ」

「ご、ごめんね。優しい人たちなのね」

形代さんはなぜだか謝ると、あやふやな笑みを見せた。