DRRV11037
2025-06-13 12:11:00
28595文字
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DRRV: Prolonged 前編



1F


私たちは地下を出て一階に戻ってきた。特に目的意識もなく、柵に囲まれた区画をぐるりと回って、先程降りてきた二階への階段の前を右に。突き当たりの角でばったり、白衣の少年に出くわした。

「!」

少年は足を止めてこちらを見た。綺麗で力強い水色の瞳と癖のある茶髪。どこからか人を寄せつけないオーラがびしばし発せられている。

「は、はじめまして。私は四葉結、こっちの子は榊光っていうんだけど貴方は?」

彼は目を逸らして、最小の言葉で自己紹介した。

楠木くすのきさとる。“ 超高校級の研究者”。よろしく」

そしてそのまま歩きだそうとする。まだ色々と訊きたいことがあるのに。私は後を追いかけた。

「研究って、何の研究をしてるの?」

「秘密」

「ヒントだけでも、」

「教えない」

「やっぱりあのガラスのガラスのあれとかくるくるするの?」

「試験管とかフラスコのこと?」

楠木くんは呆れたように溜息をついた。それから冷たく突き放す。

「ご想像にお任せするよ。とにかく着いてこないでくれる」

そこまで言われると私も追いかける勇気が出なかった。

……なんかつめてーヤツだな」

榊くんがじと、とその後ろ姿を見つめた。