Privatter+
Font
Serif
Sans Serif
Color
Light
Dark
auto
Font size
Large
Medium
Small
Language
Japanese
English
Sign in with Google
Sign in with ID and password
Account ID
Password
Sign in
Forgot password?
Create account
はりぼて自家発電所
2024-12-27 03:47:10
108331文字
Public
因縁
Clear cache
天邪鬼のかくしごと 前編
魔法舎に北の魔法使い、オーエンの迎えが来た。記憶喪失、ショタ化など。
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
死にたくない。
溶けていく意識の中でただそれだけを願った。
闇が恐ろしかった。途方もなく大きな黒い影に、容赦なく押しつぶされて跡形もなく消える夢を何度も見た。
自分という存在が、確かにここにあるのに。
母に抱かれた温かな温度を覚えているのに。
恋しい。
そう望んで、求めて、目覚めては、消えていく。
目を閉じることも、目を覚ますことも恐ろしかった。それだけを繰り返し続けて、次第に自分が分からなくなっていった。
『こっちへおいで』
どこからともなく、そんな声が聞こえる。どうしようも無く焦がれた言葉は、だけど何故か酷く不安を煽った。
得体の知れない何かが、手を取れとうるさい。相手が誰でも良いわけじゃない。なのに手を伸ばしてしまいそうなのが怖い。まるで、自分の意思がないみたいで、怖くて、分からなくて。
いっそ、なにも考えず手を伸ばすことが出来たなら、楽なのに。この先に地獄が待っていようとも、この時だけでも救いがあると、そう思えたら良かったのに。
どうして躊躇ってしまうのか。
分からないことが、怖くて。
『いや
……
』
そう言わずにはいられなかった。
手を取ったら気が狂ってしまう気がした。
自分のままでいたかった。
これ以上、裏切らないで。
懇願すると、黒い手が飽きたように静寂と暗闇に飲み込まれていった。
遠ざかる手のひらを呆然と見つめた。
悲しみだけが残った。
ごめんなさい。
置いていかないで。
一人にしないで。
言葉を募っても、もう遅い。
視界も、意識も、真っ黒に塗りつぶされて、それから。
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
Reaction
If you make a mistake, you can cancel it by pressing the reaction.
Custom color
Reset color