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河童の皿箱
2025-04-02 09:56:44
34188文字
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遊戯王:長め
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幸せを探しに
ワゴンとフゥリが密会する話
捏造設定多数
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ふわり漂う味噌の香りと、見えない炎の温もりと。割烹着がよく似合う大きな背中を目覚めに見ては、「おはよう、フゥリ」、と。
ここに来てから、かれこれ結構経って。「おはようございます、ワゴンさん」。少女もまた割烹着に腕を通しては、棚にしまい込まれた茶碗やお椀を人数分取り出す。
ホカホカの炊き立てご飯にしゃもじを入れる。体を絞っている絵師と能楽師は少な目で、人形師と自分の分は普通。雅楽師は多め。すっかり手慣れた分量を盛りつけて、みそ汁もまた、同じように。
おぼんの上には、焼きたての魚が1尾と、付け合わせの菜っ葉。色どりにニンジンを添えて、1食分が出来上がり。ついでにプロテインを1杯作って、絵師のおぼんにのせてやる。
「ただいま」。朝走りに出た絵師が返ってくる頃には、食卓にはずらっと皆のご飯と、それぞれ食べる人が起きて来ていた。
「それじゃあ、食べるかのう」。皆で手を合わせて、「いただきます」、と。
塩の利いた魚。パリッとした皮をザクっと噛めば、中から脂がじゅんわりと。たまらずご飯を一口食べれば、口いっぱいに幸せのハーモニーが巡る。
「フゥリ、今日も稽古じゃ。よろしくな」。みそ汁を飲み込んだ雅楽師がそっと微笑めば、少女もまた、「よろしくお願いします。いろんなこと、教えてくださいね」、と。
そんな様子を、ふたりの能楽師は笑って見ていた。
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