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ちよど
2024-11-16 13:46:37
37826文字
Public
わし様など
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練習1P 300個記念企画短編化まとめ
#練習1P、のタグで書いていたもの。
このたび、読んでくださったみなさまのおかげで300個書けたので記念企画としていくつか短編化しました。
リクエストしてくださった方々ありがとうございました。
ご注意。わし様中心SS。節操なくCP混在しています。
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No.5 アシュヨダ、カルヨダ 「なんという悪辣な攻撃だ」
■原文■
ダンッ!!と両手でテーブルを叩いたアシュヴァッターマンに、向かいに座ったドゥリーヨダナはへらりと笑った。
「そう怒るな。この通り無事だったではないか?」
「無事だァ?? それのどこがだ!!!」
「その通りだ。今のおまえはネズミ以下だろう」
ふたりに責められて、ドゥリーヨダナは行儀悪く椅子の上で細くなった手足を抱えた。
その体は成長期前の少年のものだ。
「一晩もすれば解呪されるそうではないか。これを機にアポロン神あたりにおねだりを」
「「やめろ!!!」」
声を揃えて制止されて、ドゥリーヨダナリリィは唇をかわいく尖らせた。
「このわし様の美を有効活用せずにどうする? 昔はわし様がじっと見つめて笑いかけるだけで老若男女が思いのままだったのだぞ」
ろくでもない告白にアシュヴァッターマンは額に手をやった。カルナまでもが疲れたように首を振るのを見て、ドゥリーヨダナは柔らかい頬を膨らませた。
「信じておらぬな。──よぉし! ふたりともこっちに来い! テーブルなんぞどけてわし様の前に立つがいい!」
ドゥリーヨダナはふたりの手を取った。上目遣いに見上げる。
「
…
お兄ちゃん♥」
■短編■
小脇に荷物を抱えたアシュヴァッターマンとカルナが駆け込んだのはドゥリーヨダナの部屋だった。
アシュヴァッターマンが一番奥のベッドに荷物を押し込むと、カルナに叫ぶ。
「鍵は掛けたかっ!」
「掛けた。念の為に神代のキャスターからもらった結界も発動させておこう」
真顔で言うカルナに制止の声があがった。
「待て! それは万が一のためのとっておきだ!!」
紫色の布にぐるぐる巻きにされている『荷物』からの叫びにカルナは首を振る。
「ドゥリーヨダナ。今が万が一の時だ」
ヴィンと鈍い音がして結界が発動する。
その音にため息をついて、布からもぞもぞと小さな手が伸びた。巻きつけられている服を取り除いて顔を出す。小さな丸みのある幼い顔がふたりを見た。
「服はないか?」
自身が身にまとっていた服は幼い姿になったドゥリーヨダナには大きすぎる。アシュヴァッターマンが差し出した水色のシャツに彼は両手をあげた。
一瞬意味が分からなかったアシュヴァッターマンに代わって、生前弟たちがいたカルナがシャツを手にする。
慣れた様子で子供に服を着せ、周りに散らばっていた大人の服をまとめて脇に寄せた。
ぶかぶかの水色のシャツを着た幼いドゥリーヨダナが片足を抱き寄せる。
「今のわし様は花と見紛うばかりの美少年だが、ここまで警戒せんでもいいだろう?」
まだカルデアに来て日が浅いドゥリーヨダナの言葉に古参ふたりは首を振った。
悪ノリする奴を含めれば美少年好きなサーヴァントは多い、そしてそれはサーヴァントだけでなく。
ふたりの様子にドゥリーヨダナが顔を輝かせて両手を打ち鳴らした。
「そうだ、これを機会にアポロン神あたりにおねだりを」
「「やめろ!!」」
今のドゥリーヨダナは成長期前の美少年。どう考えてもあのろくでなしの神の好みに合っていた。おねだり、なんてしたら何が起こるか分からない。
ふたりに声を揃えて否定されて、ドゥリーヨダナは唇を尖らせる。
「このわし様の美を有効活用せずにどうする? たった一晩で解呪されてしまうのだぞ」
アシュヴァッターマンとカルナは顔を見合わせた。
「ということは、この一晩、旦那を隠し通せばいいんだな」
「あの場にいた者にはマスターが口止めをしただろう」
ドゥリーヨダナが幼くなったのは事故でとあるキャスターの秘薬を浴びたからだ。霊基には害はなく、記憶の退行などの副作用もない。──不幸中の幸いだった。
中身は大人のままの幼いドゥリーヨダナは退屈そうに息を吐いた。
「それほど心配しなくても、この頃のわし様の危害を加えられる奴などおらんかったぞ。老若男女、どんな者でも、わし様がじっと見つめて微笑みかけるだけでなんでも言うことをきいてくれたものだ」
ろくでもない告白にアシュヴァッターマンは額に手をやった。
カルナまでもが疲れたように首を振るのを見て、ドゥリーヨダナ頬を膨らませた。
「信じておらぬな」
その細い首がかたりと傾き、ふわりと笑みが浮かぶ。小さな唇が言葉を紡いだ。
「お兄ちゃん」
アシュヴァッターマンが大きく揺れた。弟妹がいないので免疫がなかったのだ。
まだ免疫があるカルナが踏みとどまったのをみて、ろくでなしは狙いを定める。
「アシュヴァッターマンお兄ちゃん。一緒に遊びに行こうよ。──おにいちゃん」
小さな手に引かれて揺らぐアシュヴァッターマンを見て、カルナは呟いた。
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読んでくださってありがとうございます。
少しでも楽しんでいただけたなら嬉しいです。
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