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ちよど
2024-11-16 13:46:37
37826文字
Public
わし様など
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練習1P 300個記念企画短編化まとめ
#練習1P、のタグで書いていたもの。
このたび、読んでくださったみなさまのおかげで300個書けたので記念企画としていくつか短編化しました。
リクエストしてくださった方々ありがとうございました。
ご注意。わし様中心SS。節操なくCP混在しています。
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No.9 カルヨダ+マスターとジナコさん 「オレが教えた」
■原文■
「川があるではないかーっ!!」
「釣具がないっスよ」
空腹を訴えていたドゥリーヨダナが喜々として川へと走っていくのをマスターとガネーシャ神は呆れて見送った。
いつものごとく特異点の探索である。今回は特に危険がないとのことでこの3人だ。
人里になかなかたどり着けず、携帯食料は味気ないとわがままプリンスをぶちまかしていたドゥリーヨダナは靴を脱いでドウティの裾をたくし上げると川へと入っていく。
「あの敏捷度で魚を捕まえるのは難しいと思うんスよね」
ガネーシャ神のコメントが聞こえているのかいないのか、ドゥリーヨダナは棍棒を振りかぶった。水中に叩きつける。鈍い音が響き渡り──数瞬後には水面にぷかぷかと魚達が浮かんできた。
「わし様は寛大だからな。好きなものを選ばせてやろう!」
得意げに振り向いたドゥリーヨダナにふたりは絶句した。
「だ、ダイナマイト漁
…
?」「ガチンコ漁
…
だよね?」
「ふーふふふ!わし様の華麗でダイナミックな漁に言葉も出ないであろう。だが、早めに捕まえんと逃げられるぞ」
確かに、ドゥリーヨダナが起こした衝撃波で魚達は気絶しているがすぐに目が覚めるだろう。両手に魚を掴んだドゥリーヨダナに倣ってふたりとも川に飛び込んだ。
「ところで、なんでこんな原始的な方法知っているの?」
■短編■
「川があるではないかーっ!!」
「釣具がないっスよ」
空腹を訴えていたドゥリーヨダナが喜々として川へと走っていくのをマスターとガネーシャ神は呆れて見送った。
いつものごとく特異点の探索である。今回は特に危険がないとのことでこの3人だ。
どこまでも続く平原は草こそあれ食べられるようなものは見当たらない。見渡す限り人里の影すらなくサーヴァントのくせに空腹を訴えていたドゥリーヨダナは我慢の限界のようだった。
「携帯食料ならあるのに」
「あんな味気ないものは富豪王族のわし様が食べるものではありませーん」
マスターの呟きに、河原で靴を脱いでドウティをたくしあげながらドゥリーヨダナが答える。子供のように裸足になった彼はそのまま手ぶらで川へと入っていった。
残ったふたりで川へと歩きながらガネーシャ神がため息をつく。
「あの敏捷値で魚を捕まえるのは難しいと思うんスよね」
サーヴァントの能力値は基本人よりも優れている。しかし、川で泳ぐ魚を潰さないように素手で捕まえるのは難易度が高そうだった。
彼らが見守る先、ドゥリーヨダナはばしゃばしゃと川の中を行ったり来たりしている。魚よりも何かを見定めているような動きにマスターは首を傾げる。
「ふむ、これが手頃だな」
とある場所でドゥリーヨダナが立ち止まり、その手に棍棒を出現させた。
何をするつもりかとふたりが疑問を持つよりも早くその棍棒が水中に叩きつけられる。水しぶきと鈍い音が響き渡り──数瞬後、水面にぷかぷかと魚たちが浮かんできた。
「だ、ダイナマイト漁
…
?」
「ガチンコ漁
…
だよね?」
どちらも、水中での衝撃波で魚を気絶させる漁である。ちなみに現代日本では一部地域を除いて禁止されているらしい。
絶句するふたりにドゥリーヨダナは棍棒を消して得意げに胸を張った。
「ふーふふふ! わし様の華麗でダイナミックな漁に言葉も出ないであろう。だが、早めに捕まえんと逃げられるぞ」
確かに、ドゥリーヨダナが起こした衝撃波で魚達は気絶しているがすぐに目が覚めるだろう。
両手に魚を掴んだドゥリーヨダナに倣ってふたりとも川に飛び込んだ。思い思いに魚を掴んで岸へとあがる。
マスターが火を起こし、ガネーシャ神が串になるものを探している間。ドゥリーヨダナは器用に魚の腹を開き下処理をしていた。
「富豪王族なのに調理出来るんだ?」
「確かにわし様が行く所どこでも料理人もついて来ていたが、一度はぐれて空腹で彷徨うはめになった事があってな。あの時は親切な老婆が水をくれて助かったが。──まあ、それでカルナが庶民の食料調達の方法を教えてくれたのだ」
マスターの脳裏に、インドラの槍で水中の岩をぶっ叩くカルナの姿が浮かんだ。意外とワイルド。
「他にも食べられる木の実とかも分かるぞー!!」
むふーっ!と褒めてほしそうなドゥリーヨダナに帰ってきたガネーシャ神が呟く。
「カルナさんの事だからスパルタで教えていそう」
ドゥリーヨダナの視線が泳いだ。
察したふたりが視線を交わす。このわがまま王子にここまで教えるのは大変だっただろう。彼らは同時に親指を立てるカルナの姿を思い描いていた。
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読んでくださってありがとうございます。
少しでも楽しんでいただけたなら嬉しいです。
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