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ちよど
2024-11-16 13:46:37
37826文字
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わし様など
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練習1P 300個記念企画短編化まとめ
#練習1P、のタグで書いていたもの。
このたび、読んでくださったみなさまのおかげで300個書けたので記念企画としていくつか短編化しました。
リクエストしてくださった方々ありがとうございました。
ご注意。わし様中心SS。節操なくCP混在しています。
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No.18 生前アシュヨダ 「その数千年後、逆に食べられた」
■原文■
「で、ドローナ師がなんと言ったんだ?」
鍛錬に来た途端、幼いアシュヴァッターマンに抱きつかれたドゥリーヨダナはその泣き顔を覗き込んだ。
師のアルジュナびいきは今に始まった事ではない。今回もその類だろうとアシュヴァッターマンの視線に合わせてしゃがみこんだ王子は続いた質問に目を瞬かせた。
「クシャトリヤは鶏を飼っているのでしょう?」
「鶏も豚も牛も馬も象も飼っておるぞ」
孔雀も獅子も王宮には王子たるドゥリーヨダナが把握していない程の生き物が飼われている。その多くは
「クシャトリヤが生き物にご飯をあげるのは食べるためだって」
「あー。まあ、食べることもある」
殺生を禁じられているバラモンの子供の言葉にクシャトリヤの王子が回答すると金色の瞳が大きく潤んだ。
「ドゥリーヨダナはこの前、俺にマンゴーをくれた。その前はライチもくれた。
…
俺のこと食べるつもりなんだー!」
大声で泣き出した子供に王子は爆笑した。それに頬を膨らませた子供に笑いかける。
「アシュヴァッターマン。食われると思ったらそいつから全力で逃げるべきだろう?泣きついてどうする?」
「食べるの?」
「こんなちっちゃな体を食べる程、わし様は飢えておらん」
その言葉に幼子は安心したように体をすり寄せた。
■短編■
「で、ドローナ師がなんと言ったんだ?」
鍛錬に来た途端、幼いアシュヴァッターマンに抱きつかれたドゥリーヨダナはその泣き顔を覗き込んだ。
ドローナ師のアルジュナびいきは今に始まった事ではない。愛息子とアルジュナを親しくさせたい父親は、当の息子がドゥリーヨダナにまとわりついているのを良く思っていなかった。
王族の教師という立場から表立っては言わないものの、事あるごとにまだ幼い息子からろくでなしの王子を引き離そうとあることやあることを吹き込んでいる。
その度にアシュヴァッターマンがドゥリーヨダナに涙ぐんで真偽を確かめに来るのだ。
今回もその類だろうとアシュヴァッターマンの視線に合わせてしゃがみこんだ王子は続いた言葉に目を瞬かせた。
「クシャトリヤは鶏を飼っているのでしょう?」
当たり前の質問にドゥリーヨダナはその意図を探りながら答えた。
「鶏も豚も牛も馬も象も飼っておるぞ」
王宮は広く、孔雀や獅子など王子たるドゥリーヨダナが把握していない程の生き物が飼われている。それは何度か王宮に来たことがあるアシュヴァッターマンも分かっているはずだった。
金色の目を潤ませたアシュヴァッターマンがドゥリーヨダナを見上げる。
「クシャトリヤが生き物にご飯をあげるのは食べるためだって」
殺生を禁じられているバラモンの子供の言葉に、クシャトリヤの王子は空を仰いだ。
「あー。食べることもある」
貧しかったゆえにある意味世間知らずのバラモンの子供に生き物を殺して食べるという事は刺激が強いだろう。
ドゥリーヨダナが視線を戻すと、案の定アシュヴァッターマンの大きな瞳には涙が溢れそうになっていた。
しかし、
「ドゥリーヨダナはこの前、俺にマンゴーをくれた。その前はライチもくれた。ココナッツもくれた!
…
俺のこと食べるつもりなんだー!!」
大声で泣き出した子供に王子は爆笑した。
将来有望な子供を手懐けようと甘い果実ばかりを差し入れしていたが、そう取られるとは思っていなかったのだ。
真剣な悩みを笑われて頬を膨らませた子供をろくでなしの王子は軽く突っついた。
「アシュヴァッターマン。食われると思ったらそいつから全力で逃げるべきだろう? 本人に泣きついてどうする」
「ドゥリーヨダナは俺を食べるの?」
子供の質問にドゥリーヨダナは笑って答えた。
「こんなちっちゃな体を食べるほど、わし様は飢えておらん」
「──いつか旦那は俺に言ったよな? 食われると思ったら全力で逃げるべきだと」
アシュヴァッターマンの言葉にドゥリーヨダナは視線を泳がせた。
三千年の時を超えてサーヴァントという形で再会した年下の子供は今ひとりの男としてドゥリーヨダナをベッドに縫い付けている。
たちが悪いのは、その力がドゥリーヨダナが本気を出せば振り払える程度のものだということだ。
「逃げねぇのか?」
「
…
仕方なかろう。食われると分かっていてもおまえの側がいいのだ」
その返答に男は金色の瞳を潤ませて微笑んだ。
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読んでくださってありがとうございます。
少しでも楽しんでいただけたなら嬉しいです。
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