ちよど
2024-11-16 13:46:37
37826文字
Public わし様など
 

練習1P 300個記念企画短編化まとめ

#練習1P、のタグで書いていたもの。
このたび、読んでくださったみなさまのおかげで300個書けたので記念企画としていくつか短編化しました。
リクエストしてくださった方々ありがとうございました。

ご注意。わし様中心SS。節操なくCP混在しています。



 No.12 アシュヨダ+マスター 「アシュヴァッターマンではないかーっ!」

■原文■

夢の中に美少女が出てきたんだ」
 マイルームでのマスターの言葉にドゥリーヨダナは慌ててあたりを見回した。
「自殺願望があるなら、もっと楽な死に方を教えてやるぞ。わし様を巻き込むな」
 マスターを熱愛している女性サーヴァントは多い。その彼女たちがマスターが自分以外の女の夢を見たと聞いたらどんな行動を起こすか。
 想像してドゥリーヨダナは震え上がった。腰を浮かす。
「わし様、アシュヴァッターマンと約束があったわ」
「待って!待って!サーヴァントの誰かの夢だよ。ドゥリーヨダナの名前を呼んでた。わし様の身内に美少女いる?」
 マスターの質問に百人の弟妹がいる兄は顎をなでた。
「ドゥフシャラーはちんちくりんで美少女とは言えんし。親戚は男ばっかりだしなー」
「すんごい美少女だったんだよ!!」
 力説するマスターにドゥリーヨダナは目を細めた。
「寿命を縮める発言やめた方がいいぞぉ。──それで、その夢の中でわし様はどこにいたんだ?」
 場所から人物を特定しようとした質問にマスターは首を振った。
「いなかったよ。美少女が額を撫でてくれて『これは私のもの』って言ってくれた
 心当たりのある光景にドゥリーヨダナは叫んだ。


■短編■

夢の中に美少女が出てきたんだ」
 うららかな午後。おやつの後のまったりとしたマイルームでのマスターの言葉にドゥリーヨダナは慌ててあたりを見回した。
 ふたりだけの静かな空間にほっと息をついてドゥリーヨダナは椅子に座り直した。向かいのマスターに声を投げる。
「自殺願望があるなら、もっと楽な死に方を教えてやるぞ。わし様を巻き込むな」
 マスターを熱愛している女性サーヴァントは多い。その彼女たちがマスターが自分以外の女の夢を見たと聞いたらどんな行動を起こすか。
 想像してドゥリーヨダナは震え上がった。腰を浮かす。
「わし様、アシュヴァッターマンと約束があったわ」
 巻き込まれたくないと逃げ出そうとしたドゥリーヨダナにマスターが手を伸ばす。
「待って! 待って! きっとサーヴァントの誰かの夢だよ。 ドゥリーヨダナの名前を呼んでた。わし様の身内に美少女いる?」
 マスターとサーヴァントが夢を共有するのはよくある事。そしてサーヴァントが見る夢は生前のものだ。
 ドゥリーヨダナの名前を呼ぶということは、そのサーヴァントは彼の知己である可能性が高かった。
 古代インドの王子は首を捻る。
「ドゥフシャラーはちんちくりんで美少女とは言えんし。親戚は男ばっかりだしなー」
 末の妹が聞いたら怒りそうな事を言って、百人兄妹の長兄は記憶をひっくり返した。美少女など心当たりがない。見渡す限り男ばっかりの幼少期だった。なんて悲しい事だろう。
「どんな容姿だった? もしかしたら遠縁の姫かもしれん」
 何かの行事にクル国に来ていた姫を見初めた誰かかもしれないと、詳しく聞いたドゥリーヨダナにマスターは顔を緩ませた。
「すっごい美少女だったんだよー! 紫の、ドゥリーヨダナによく似た色の髪がさらさらってしてて、目も綺麗で。顔は中性的なんだけど笑うと愛嬌があって。飾りのある服を着ていたからお姫さまなのかもしれない」
 うっとりとした様子に、ドゥリーヨダナは心持ち距離を置いた。
「寿命を縮める発言やめた方がいいぞぉ」
 サーヴァントは容姿に自信がある者が多い。それが女性ならなおのことだ。
 彼女たちを見慣れているはずのマスターのその様子を知られたらどんな惨事が繰り広げられるか。同席していただけの罪なきドゥリーヨダナが巻き込まれるのは目に見えていた。
「んー? もしかしてそれほど美しくないのかもしれんぞ」
 ドゥリーヨダナの思いつきにマスターは首を傾げた。そんなマスターに彼は人差し指を振る。
「あれだ。主観のフィルターというヤツだ」
「恋しているから相手がきらきらして見えるってアレ? 確かにそうかも。すっごくきらきらしてた」
 納得するマスターにドゥリーヨダナは美少女(仮)の検索範囲の絞り込みを再開する。
「それで、わし様はどこにいたのだ?」
 呼ばれたからにはその美少女の近くにドゥリーヨダナはいたはずだ。その質問にマスターは首を振る。
「いなかったよ。ふたりっきりだった。──美少女が微笑んで額を撫でてくれて『これは私のもの』って甘く囁いてくれた
 心当たりのある光景にドゥリーヨダナは叫んだ。その夢の主は、

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読んでくださってありがとうございます。
少しでも楽しんでいただけたなら嬉しいです。

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