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ちよど
2024-11-16 13:46:37
37826文字
Public
わし様など
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練習1P 300個記念企画短編化まとめ
#練習1P、のタグで書いていたもの。
このたび、読んでくださったみなさまのおかげで300個書けたので記念企画としていくつか短編化しました。
リクエストしてくださった方々ありがとうございました。
ご注意。わし様中心SS。節操なくCP混在しています。
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No.3 アシュヨダ 「ねん活初めました」
■原文■
「アシュヴァッターマン。わし様の新しい恋人を紹介しよう」
些細な事で喧嘩した恋人に謝ろうとしていたアシュヴァッターマンの舌が凍りついた。
慌てて周りを見回しても、ドゥリーヨダナの部屋にはふたり以外の気配はない。
「霊体化してんのか?」
「んふふふ、ちゃあんとここにおる!」
ドゥリーヨダナが指し示した先、そこにはアシュヴァッターマンの手のひら程の大きさのドールが立っていた。
「わし様の恋人だ。かわいいだろう?」
そのドールの髪は赤。褐色の肌に、額には黄色い宝珠まで再現してある。鎧の代わりに赤いシャツとジーンズを身に着けたドールはアシュヴァッターマンを見つめ返しているようだった。
「神代の魔女に頼んだ一品だ。わし様、今度からこいつと食事をするし、一緒に寝る」
思わずドゥリーヨダナを振り返ったアシュヴァッターマンだが、何を言っていいのか分からず口ごもった。
そんなアシュヴァッターマンを置いて、ドゥリーヨダナはドールを持ち上げその頬に唇を寄せる。
「愛しておるぞ」
「──俺に言ってくれ」
懇願にドゥリーヨダナは声を上げて笑った。
■短編■
ドゥリーヨダナは激怒した。必ずあの邪智暴虐なバラモンをとっちめてやらねばならぬと決意した。
アシュヴァッターマンはドゥリーヨダナの恋人である。それがドゥリーヨダナの誘いを断って鍛錬に行くとは何事であろうか!!先に約束していた?何があろうとわし様の方を優先すべきであろう!
ドスドスと自室を横切ってドゥリーヨダナは秘密の小箱を開ける。
カルナを通じて知り合ったガネーシャ神を通じて知り合った刑部姫を通じて知り合ったメディアに頼み込んで作ってもらった一品。
ドゥリーヨダナの手のひらほどの大きさのアシュヴァッターマン人形がそこに横になっていた。
「──癒やされる。
…
はっ、いやいやごまかされんぞ。わし様は怒っておるのだ」
独り言を呟きつつも、ドゥリーヨダナの指は人形の赤い髪を撫で褐色の肌を拭い額の宝珠を磨いた、金色の瞳を覗き込む。
「おまえも怒っておるようだな。うんうん。わし様は悪くない。──ふむ。今日の服は何にするか。シンプルに決めたい気分だな」
秘密の小箱には人形の着替えが山のように積まれていた。その中からドゥリーヨダナは赤くてロゴが入ったシャツと少しくたびれたジーンズを取り出す。
「手をあげてー。よぉし上手だぞ。足も伸ばして。そうそう、似合っておるぞ。アシュ」
服を着せたドゥリーヨダナは満足気に笑い。ふと首を傾げる。そしてにやりと笑った。
「おまえ、わし様の恋人にならんか?」
「アシュヴァッターマン。わし様の新しい恋人を紹介しよう!」
そうドゥリーヨダナが宣言すると自室に呼び出したアシュヴァッターマンは面白いように顔色を変えた。
ドゥリーヨダナの『新しい恋人』の姿を探して左右を見渡すアシュヴァッターマンにドゥリーヨダナは含み笑う。
人の大きさばかり探しているアシュヴァッターマンにドゥリーヨダナはテーブルの中央を指し示した。
「んふふふ、ちゃあんとここにおる!」
アシュヴァッターマンの視線が人形を捉える。
「わし様の恋人だ。かわいいだろう?」
ドゥリーヨダナは胸を張る。実際この人形は自慢の品だ。決して見せびらかしたりしないが。
「神代の魔女に頼んだ一品だ。わし様、今度からこいつと食事をするし、一緒に寝る」
その言葉にアシュヴァッターマンがドゥリーヨダナを振り返った。
ドゥリーヨダナは口を閉じる。
すでにアシュヴァッターマンがいない時、この部屋でこの人形と一緒に食事をし、眠る時は枕元に寝かせているがわざわざ言う必要はないだろう。
人形からの視線を感じてドゥリーヨダナは人形をそっと手のひらの上に乗せた。
「愛しておるぞ」
目の前の男の次に。
心の中で続けた言葉は当然アシュヴァッターマンには届かず。人形のモデルとなった男は唸り声をあげた。
「──それは俺だけに言ってくれ」
懇願にドゥリーヨダナは声をあげて笑った。
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読んでくださってありがとうございます。
少しでも楽しんでいただけたなら嬉しいです。
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