enoki181
2024-06-21 13:05:09
101489文字
Public リプレイ
 

【CoC】ラプラスの遺言(柑爾×巴)

PL:黝さん、エノキ(KP兼任)
シナリオ https://shirohappa.booth.pm/items/4503304


【藤の中での再会】

KP:藤の花が永遠に続く場所。
鈴鹿巴の横には、ピクリとも動かない金雀枝柑爾がいる。

KP:ここは一体何処なのだろう。
柑爾は一体どうしてしまったのだろう。
そして、目の前にいるのは、あの時死んだあの男だ。

鈴鹿 巴:「え、十羅矢……?」
「なんで?だって、お前……

死んだんじゃ、という言葉が口から出そうになった。
だって、あの日彼の家で俺は見てしまったのだから、彼が死んでいるのを……

十羅矢 椎:「本当に久しぶり……
「その……俺なんて本当は、君と顔を合わせて良い身分では、ないかもしれない、の、だけど……
「俺のことを話す前に、事情を説明しないといけないな」

KP:十羅矢が更に言葉を続けようとした、その時。
藤の花の続く道の先から黒い身体の動物が歩いてくる。

KP:それは、山羊だ。
黒い山羊が倒れている金雀枝柑爾に近づき、額を身体に擦り付けるようにする。
途端、藤の花に似た淡い色の紫が舞い散り、柑爾を包む。

KP:幻想的な光景の中で、柑爾は目を覚ます。
先程まで死の淵に立っていた筈なのに。

KP:目を覚ました金雀枝柑爾は、大変気分が悪い。
自身が死んだことも覚えているのにも関わらず、蘇る体験をした。更には、かつて死んだはずの十羅矢が目の前にいて、奇妙な場所にいる。
この現状に柑爾はSANチェック 1/1d6

金雀枝 柑爾:1D100<=49 正気度ロール (1D100<=49) > 35 > 成功

[ 金雀枝 柑爾 ] SAN:49 → 48

金雀枝 柑爾:「う……
小さく声をあげて目を覚ます。

鈴鹿 巴:「え?!若さん???」
「大丈夫?!」

死にかけていたと思っていた若さんが意識を取り戻したのでとっさにそちらの方へ行く。

金雀枝 柑爾:「あ、ああ……?」
自分の体を触り、傷のないことを確認する。
「それより、ここは?なんで、ソイツ……十羅矢がここに?」

金雀枝 柑爾:十羅矢のやつが襲いかかってこないということは、敵ではないのだろうか。
「は?変なのがいるな……?」
変な山羊にも気付く。

KP:黒い山羊はじっと見つめてくる。

山羊:「時が来たな。運命はそう簡単に都合よく運ばせてくれないものだ」

KP:〈アイデア〉

金雀枝 柑爾:CCB<=45 アイデア (1D100<=45) > 17 > 成功

鈴鹿 巴:CCB<=75 アイデア (1D100<=75) > 47 > 成功

KP:その声に聞き覚えがある気がする。
黒八鬼襲、もとい、あの宇宙空間にいた、人間では無い何かの声ではないだろうか。

金雀枝 柑爾:「は?襲?」
「オイテメェこんなとこで何してやがる。幹部会来いよ。オヤジ探してたぞ」
すごく不機嫌。

鈴鹿 巴:「襲って、あの襲さん???!!!」

確かなんかこの人ヤバい人だったよな~と色々と思い返しながら。

黒八鬼 襲:「やぁ、覚えてくれているようで助かるよ」
「再会を喜ぶのも悲しむのもいいけれどね。私と椎君が居るこの状況を説明しないといけないな?」

KP:黒い山羊――襲は、十羅矢の近くに寄り、膝を折るようにして座る。
見た目は可愛げのある草食動物だというのに、これの中身を理解した途端なんとも言えない気持ちになる。

KP:さて、彼の言う通り、何故死した十羅矢がここにおり、自分たちは突然この場所に現れたのか。
やっと疑問を尋ねることができそうだ。

鈴鹿 巴:「ああ、そうだった!話がまだ途中だったよね」
「なんで、俺達がここに連れてこられたのかとか、死んでしまったはずの十羅矢がどうしてここにいるのか知りたい」

そして思い出したようにパッと顔を上げながら言う。

「あと、最近変な夢を見るんだけど、それも関係してるのかも知りたい」

黒八鬼 襲:「ふふふ、じゃあ順番に話をしようか」

黒八鬼 襲:「まず、ここはね。あの世の境に近い場所だよ」
「彼がいるのが何よりの証拠になるかな?」十羅矢に顎をやり

黒八鬼 襲:「柑爾が死んじゃいそうだったから、人助けで連れて来てあげたんだ」
「いやぁ、よかったね。私と知り合いで。こーんな得なこともあるって」

金雀枝 柑爾:「頼んでねぇ」ぶすっ

黒八鬼 襲:「そう言って、死にたいわけじゃなかっただろ?」

金雀枝 柑爾:「……」黙る

鈴鹿 巴:「た、確かに……それは助かったかも……
「襲さんありがとうございます」

ぺこッと頭を下げる。

黒八鬼 襲:「どういたしまして~」
「ほらほら、これだけ素直だと可愛いもんだよね~」

黒八鬼 襲:「それにさ、前の時に腑に落ちないこともあっただろう?」
「死人と会えたから話も聞ける事じゃないか。よかったね」
十羅矢をまた顎で差す。

金雀枝 柑爾:「ああ、そうだ。なんでテメェがここにいる」

KP:十羅矢は俯いてしまう。

鈴鹿 巴:柑爾さんの言葉にこくこくと頷いて先を促すように十羅矢を見る。

KP:襲がくつくつと笑い出し、言葉を挟む。

黒八鬼 襲:「君たちからすれば彼は大罪人かもしれないね」
「そりゃそうだ。君たちは何も知らされなかったんだから」

「まさか、椎君……君が他殺だったなんて。ねぇ?」

鈴鹿 巴:「ええ?!じ、自殺じゃなくて、他殺????」
「えっ、ちょっと待って?!十羅矢を殺した人間がいるの?!」

黒八鬼 襲:「そう。椎君はねぇ、自殺をした訳じゃなく殺されたのさ。ある“陰謀”に巻き込まれてね」
「そのせいで日記まででっち上げられてねぇ……あの日記が真実だなんて確証どこにも無かっただろうに、きっと君たちも警察も信じたんだろうねぇ」
「もっとも、それが、彼を殺した人間の計画だったんだけど」

鈴鹿 巴:「うそ……あれ、全部作られてたってこと?何のために??」

黒八鬼 襲:「それがね、陰謀のためだよ」

金雀枝 柑爾:「なんだその陰謀ってのは。まどろっこしいな」

黒八鬼 襲:「人間でもない私に、君たちに教える筋合いはない。ましてや、止めるなんてもっとないね」
「わかるかい?……わからないだろうね。本来の私は、特定の人間に肩入れするべきじゃないんだ」

鈴鹿 巴:わかるようなわからないような?という感じの顔で聞いてる。

金雀枝 柑爾:「ああ、わかんねぇよ。もっと俺にもわかるよう喋ってくれ」
肩を竦める。

黒八鬼 襲:「ちなみにね、その陰謀は今君たちに標的が移っている。だから、柑爾が死ぬことになったんだ」
「私はね、こうなることは予見してたんだよ」

「助ける筋合いはないのだけれど……ここにいる彼や、ある人が私を頼ったからね。手を貸すくらいなら出来そうだから、今度は脇役として舞台にあがり直しに来たのだよ」

十羅矢 椎:「……その、ごめん」

KP:暗い顔のまま、十羅矢が口を開いた。

十羅矢 椎:「謝らなきゃいけない、と、思っていた……巴に薬を飲ませてしまったのは俺だから」

「でも、黒い薬は人気を高める為のものじゃないんだ。確かに、メデューサっていう薬の効果に似たものは、少しは含まれてたかもしれないけれど、でも……

「巴が人気になったのは、ちゃんと、君の実力なんだ」

十羅矢 椎:「お、俺に幻滅したならそれでもいい。日記に書いてあることが全部嘘だって言っても、今更だからなんだって怒るんなら、それでもいい……死んじゃったけど、罪滅ぼしならいくらでもするから」

KP:心底申し訳なさそうに、十羅矢は巴に頭を下げた。

鈴鹿 巴:「え?」

「なになに??なに??薬??」
「何言ってんの??俺に薬を飲ませた?え?俺ってあのメデューサ飲んじゃったの?えっ??」

俺は知らなかった事実に頭を抱える。

「まって、でも俺が飲んだのはメデューサじゃなくてぇ、でも何かしら飲まされてて?……え???」

十羅矢 椎:「え……?」
こちらも困惑している。

金雀枝 柑爾:「んなこと、コイツは知らねぇ。友達に薬盛られてたなんて知らなくていいだろうと思って見せなかった、が……そこはマジなのかよ」
頭に手を当てる。生き返ったとか関係なく頭が痛い。

十羅矢 椎:「えっ、しらな……えっ、えっ……
混乱して言葉がでない。

鈴鹿 巴:「若さん?!え?!見せなかったの?!ちょっと!!!ねぇ、俺知らずにこれまで生きてたってわけ?????」

そりゃ十羅矢も混乱するわ。そして俺も混乱してる。
訳が分からず、俺は若さんにキャンキャンしている。

金雀枝 柑爾:「現に知らなくても今まで問題なかっただろ」
「だいたい、あん時のテメェはおかしかったんだ。あの日記も嘘っぱちでコイツが書いたもんじゃない。やっぱいいだろ、知らなくて」
しれっ

鈴鹿 巴:「知らなくていいって、こんなことがない限り言わないつもりだったってこと?!ねぇ!!」
「馬鹿~!」

金雀枝 柑爾:「あーあーあーうるせぇー」

KP:彼の隠された真実、そして突如として君たちを襲った悲劇が、あろうことか繋がりを持っていると語られた。

襲の方を見れば、どこか含みのある雰囲気を感じる。助けてやる、というだけで要件が終わる相手ではないのだ。

そして、十羅矢が、死してもこうして真実を抱え続けていたことにも、きっと意味があるのだろう。

黒八鬼 襲:「さて。私が君たちを助けた、とは言ったけどね。完璧ではないのさ」

「色々言いたいところなんだけど……死者が生者に干渉しすぎるのはご法度でね。人間の中に全知全能が居ることは有り得ないというんだ。だから、洗いざらい話して君たちをラプラスの悪魔にすることは出来ないのさ」

KP:〈知識〉

鈴鹿 巴:CCB<=75 知識 (1D100<=75) > 66 > 成功

金雀枝 柑爾:CCB<=65 知識 (1D100<=65) > 16 > 成功

[情報] KP:・ラプラスの悪魔
フランスの数学者、ラプラスが提唱した「この世界の全てを知り得ているが故に、未来を含む宇宙の全運動までも確定的に知りえる」という超人にも近い知性を指す。

KP:君たちは「ラプラスの悪魔」についての知識を持っていた。

鈴鹿 巴:「ふ~ん、なるほどね~」

わかってるんだかわかってないんだか曖昧な反応をしてしまう。
「ラプラスの悪魔」という言葉はどっかで聞いた事があるんだけどなぁ。

十羅矢 椎:「彼が言ったけど、俺たちの干渉のし過ぎは良くないんだ。だから、君を救ったのも一時的な話なんだ……永続的なものでは無くて、根本を解決しない限りは、いずれ……

十羅矢 椎:「死に至る出来事を食い止めるためには、さっき話した陰謀を知るのが最も早い。手立てが見つかれば、この神様が『どうにかまだ助かる時間』まで巻き戻してくれるそうだ」
「そこで今度こそ助かる道を探せば、ちゃんと生きられると思う」

KP:ここで襲が口を挟む。
黒山羊のはっきりした表情などわからないが、笑み混じりの声であった。

黒八鬼 襲:「だから、君たちには、君たちを巻き込んでしまった事件の真相を探してもらいたい」
「もっとも、その為に、あの薬を飲ませたんだからね」
「二人で飲んだだろ?あの薬」

鈴鹿 巴:「え、あの薬ってそういうことだったの??」

金雀枝 柑爾:「ああ!テメェ!多分あれのせいで色々おかしいんだが!?」

黒八鬼 襲:「え~~?なんのことかな~~?」

金雀枝 柑爾:「とぼけやがって!」

鈴鹿 巴:「あ、それは若さんの意見に同意かも!なんでこんな変な薬飲ませたのさ~!」

黒八鬼 襲:「必要だったからなんだよ」
「これから君たちに『10年後の未来』に行ってもらうのにさ」

鈴鹿 巴:「10年後~~~???」

金雀枝 柑爾:「未来だあ??」信じていない顔

黒八鬼 襲:「そうそう。渦巻く因果の終焉ということもあるが……他にも君たちにとっては都合の良い世界だからね」

黒八鬼 襲:「手を貸してもらえる人もいるだろうから、まずは……そうだな、四葉を探すのがいい。事情を話せばすぐ理解してくれるはずだ」

金雀枝 柑爾:「あーあの……
宇鷺の顔もセットで浮かぶからな、ムカつく。眉を寄せる。

鈴鹿 巴:「あの親切にしてくれた四葉さん!あの人なら助けになってくれそう!」
でもやってた事を思い出すと凄かったなって思っちゃったな……
まぁ、俺も人のこと言えないけど。

金雀枝 柑爾:「で、お前らはどうするんだ?ここでおさらばか?」

黒八鬼 襲:「調査するにも、未来なんだから言わば見知らぬ場所になる。宿は必要だろう。だから、もう少し付き添う。見守っていないと、君たちを過去に返せないからな」

十羅矢 椎:「だから……その、俺達も、付き添わせてもらうから、しばらくよろしく頼む」

黒八鬼 襲:「椎君についても、幸いにしてこれから行く未来には肉体の用意ができている。もちろん、それは君たちの肉体も問題ない」

鈴鹿 巴:「十羅矢と一緒に行けるの?!やった!ねぇねぇ、また一緒にわらび餅食べようね!」
さっき食べ損ねたわらび餅を思い出しつつ、俺はわらび餅仲間である十羅矢に向き直ってそう声をかける。

十羅矢 椎:「う、ん……
ほっとして頬を緩める。

金雀枝 柑爾:「おい、遊びじゃねぇんだぞ」
「で、なんだ、肉体がどうこうってのは」

黒八鬼 襲:「今の君たちは、魂だけの存在だと思ってもらえればいい」
「死んだ君もさっき一時的と言ったろう?肉体の死の補完は少し高度なものでね、精々本体が死なないように魂を現世に留まらせる程度が限界なのさ」

十羅矢 椎:「……彼はややこしいことをいっぱい言うけど。もし難しければ考えなくてもいい、と思う」
「何にせよ、未来での行動は難なく出来るはずだから安心して欲しい。肉体どうこうの話はしたけれど、今動かしてる体とほとんど変わらないものだから」

KP:十羅矢がため息とともに助言した。

鈴鹿 巴:「あ~……うん、わかった!」
よくわかんないけど問題ないということはわかったからよし!まぁ、わかんなかったらその時聞けばいいでしょ!多分!

金雀枝 柑爾:「ん……習うより慣れろか。わかった。そっちのが得意だ」

黒八鬼 襲:「まぁ、色々聞きたいことはあるだろうけれど、まずは色々知るためにいっておいで」

十羅矢 椎:「……危険な捜査になると思うけれど、頑張って」

KP:彼らのその言葉と共に、君たちの意識は徐々に落ちていく。

KP:もし彼らの言葉を信じるのなら。
君たちは、10年後の未来にて目を覚ますことになるのだろう。