enoki181
2024-06-21 13:05:09
101489文字
Public リプレイ
 

【CoC】ラプラスの遺言(柑爾×巴)

PL:黝さん、エノキ(KP兼任)
シナリオ https://shirohappa.booth.pm/items/4503304


KP:柑爾はなんとか化け物を倒すも、疲労から膝をついてしまう。
特殊な力を得ているからだろうか。身体がまだ慣れず、負担がかかっているのだ。

牡丹 華蛇:「調子に乗らないでいただきたい」

KP:華蛇が虚空に手を伸ばし、何かを絞るような動作をする。

牡丹 華蛇:「これから始まる計画を、君たちのような部外者なんかに邪魔させるものか」
「これから、世界の条理が決するんです。君たちは死に、そして命の泉となり、血となり、肉となり、贄となるんです。これはもう、理に等しいんです。そんな真実の前に、ひれ伏すんです」


【藤の中】

KP:――場面はかわり、藤の中、寄席の席にて。

KP:急に、巴の喉が勝手に締まる。

KP:華蛇が干渉しているのだ、と気がつく。
君に干渉する隙が出来てしまったということは、柑爾に何かあったのだろうか?

KP:白む意識の中で、巴は思わず扇子を落としかけた。

KP:このままでは、君も危ない。
ここまでだと言うのか。

遠のきそうになる意識の中で、正座した体勢が崩れそうになった。

鈴鹿 巴:「……っ!」

KP:――その時、君の身体を支える影があった。

KP:十羅矢だ。
彼が何かを言っている。

十羅矢 椎:「夢のような話だった」
「けれど、これは夢にしてはいけない」
「夢のままじゃ、ダメなんだ」

十羅矢 椎:「お前と一緒の舞台で、落語するのが夢だった」
「でも、お前の落語を近くで聞くのも好きだった、死んでからずっと後悔してた。もっと聞きたかったな、って」
「夢だった。死んでからずっと、夢見てた」

十羅矢 椎:「でもこれで全部全部、夢じゃなくなる」
……ようやく叶いそうだ」

KP:彼が優しく微笑む。

十羅矢 椎:「夢ごと、俺を全部持って行ってくれ」

KP:温かな手が触れる。

鈴鹿 巴:十羅矢が触れてくれたからなのか、先程まで苦しかったのが嘘のように呼吸ができる。

「ケホッ、コホッ……
少し咳きこみながら息を整えると、俺は傍にいてくれる十羅矢を見た。

「十羅矢……?」
……俺だって、ずっとお前と落語やるの楽しかったし、お前の落語聞くのだって好きだった」

「もっと、十羅矢の事俺が知っておけば、お前も死ぬなんてことなかったのかな?」
過ぎたことだとわかっていても、あの時ああしてればよかったのかなんて後悔が胸をよぎる。

十羅矢 椎:「どうだろう……もう俺の時は戻らないからさ。全部、もしもの話だから、わからないな」
「でも、そうやって言ってもらえただけで、俺、十分だよ」

寂しげに笑う。

「俺のかいた話、大事に演じてくれてありがとう。息を吹き込んでくれてありがとう」
「もう夢じゃなくなった。この話、これからも大事にしてくれ。生きている巴が」

鈴鹿 巴:「そう、だよな……ごめんな、変なこと言って」
寂しげに笑う十羅矢の顔を見たら、なにいってるんだよ俺ってなった。
時は戻らないし、これからも十羅矢のいない生活は続いていく。それはあの時十羅矢が亡くなってから嫌という程わかっていた現実じゃないか。

「うん、これからもこの十羅矢が書いてくれた話、大事にしていくよ……
「だから、最後までちゃんと隣で聞いてて?」

十羅矢への涙なんてあの時見せたので十分だ。今はだた笑っていよう。
なんて言ったって今俺は十羅矢の話を演じているんだから。

十羅矢 椎:「うん……こんな特等席貰えるなんて、悪いことばかりじゃないな」

生きてたらこんな近くで聞けなかっただろうからさ。
巴の手をもう一度握る。

「さあ、片喰、続きを」

KP:目を瞑った十羅矢の姿が消えていく。

淡い粒子となって、温かな光は藤の花を照らす。

垂れた花がまるで一つ一つの提灯のように、明かりが灯る。

KP:紫色の淡い花が揺れる。客席は無いのに、どこからとも無く拍手が聞こえる。

前回とは違う。今度こそ、君の愛する落語の演目を、きちんと終えるのだ。

灯火は、未だ消えていないのだから。

KP:HO2〈落語技能〉

鈴鹿 巴:CCB<=83 芸術(落語) (1D100<=83) > 11 > スペシャル


【桜の中】

KP:――場面は変わり、桜並木にて。

KP:柑爾に再度、僅かに力が湧いてくる。
巴はまだ諦めていないのだ、と伝わってきた。

金雀枝 柑爾:「ざっけんな……!」
立ち上がる。

KP:その様子を見て華蛇が舌打ちをする。

牡丹 華蛇:「チッ、跳ね除けましたか……しかし、詠唱にも時間がいるでしょう」
「貴方を殺すのには十分な時間がある!」

KP:華蛇は、未だふらつく柑爾へと標的を変えた。

指を鳴らせば、またあの蜂のような翼竜が大きく翼をはためかせてやって来た。

KP:今度こそ仕留められる。
絶体絶命のピンチに、柑爾も流石に死を覚悟した。

KP:その時だ。

襲ってこようとした翼竜が、目の前で、吹っ飛んだ。

KP:柑爾の目の前に躍り出て、大きく拳を振り切った男が一人。

KP:スローモーションにも見えるその景色の中で、背中に背負った鬼の刺青を確かに見た。

KP:かつて、自らの組を守るため、仲間を守るため、仁義を通すため、任侠を貫く為に、あらゆる障壁を乗り越え、戦い抜き伝説を作った男がいた。

その刺青と戦う姿から、羅生の鬼と呼ばれた極道が居た。

たとえ、どれだけ極道社会に居ようとも、親の背中だけはいつだって大きく感じた。

KP:黒八鬼柳平が立っていた。

振り向き、柑爾に笑みを向ける。

金雀枝 柑爾:「オヤジ、なんで、ここに……
久しぶりに見る顔が信じられず、目を見開く。

黒八鬼 柳平:「ははは!呼ばれたんだよ、手を貸してくれって。散々遊び惚けた挙句、急に家出しやがったとんだ親不孝の息子からなぁ。急に来やがって、強請ってきたんだわ」

黒八鬼 柳平:「話聞いてみりゃあよ。白狗んとこの若頭が西の連中と裏取引してるって言うからなぁ。それは極道モンとして看過できねえよ。例え別の組だろうが、仮にも兄弟のガキだ」

黒八鬼 柳平:「ま、一番はうちのいっちゃん可愛いガキが戦ってんのに、おちおち寝てられねぇからな。なまったカラダを久々に動かしに来たわけだよ」

黒八鬼 柳平:「俺がこのデケェ……なんだ?バケモン相手にしてやる。だから、お前は牡丹とケジメ付けてこい」

黒八鬼 柳平:「今度はお前が、弱きを助け、強きを挫くんだ。行ってこい」

KP:柳平に腕を引っ張りあげられ、背中を思い切り押される。

金雀枝 柑爾:「……こんな歳で親離れできなくてすみません」
「でも、オヤジ、まだはやいんですよ……頼むからまだ元気でいてくださいよ……
「ちゃんとオヤジより後に死ぬつもりですから、俺より先に死なれたら、困るからな」

「だから、まず、世界と俺の命の方、助けてきます」
「オヤジ!!その化け物に殺されるなよ!!」

KP:柑爾は、華蛇と改めて対峙する。
華蛇の表情は強ばっていた。ますます計算が狂ったようだ。


【牡丹華蛇との最終決戦】

KP:ここから、華蛇との戦闘になります。

KP:華蛇の妨害はなくなり、代わりに華蛇本人と戦うことになります。
ラウンドの最初に巴くんの落語技能判定があります。

KP:R1

KP:巴くんの落語技能

鈴鹿 巴:途中で妨害もあったが、十羅矢が助けてくれたお陰で何とかあいつが作ってくれたこの話を止めずにすむことができた。

「その突飛で無意味なことって言うのが……
「そう」

再び扇子を構えて、時には身振り手振りで登場人物の感情を伝えながら演じる。

「こうなりゃ、夢の中に入ってその蛇を皆殺しにするしかねぇ!」
「なんて言い出すもんだから姐さんもこれにはびっくり」

そんな姐さんをよそに用心棒は肩を回しながら、意気揚々と姐さんの夢に入り込む方法を探す。
ああでもないこうでもないってね。それでも何とかして夢に入ることが叶って二人は姐さんの夢の中を渡り歩いていく。

鈴鹿 巴:CCB<=83 芸術(落語) (1D100<=83) > 45 > 成功

KP:成功ー!

KP:DEX順にいきましょう。
柑爾のターン

金雀枝 柑爾:体張ってやらぁ!武道と頭突き!

金雀枝 柑爾:CBRB(70,85) 武道(柔道)+頭突きの組み合わせロール (1d100<=70,85) > 46[成功,成功] > 成功

牡丹 華蛇:CCB<=35 回避 (1D100<=35) > 91 > 失敗

金雀枝 柑爾:2D4++1D6+1D6 頭突き+武道 (2D4+1D6+1D6) > 2[1,1]+4[4]+4[4] > 10

牡丹 華蛇:C(10-3) c(10-3) > 7

KP:華蛇のターン

牡丹 華蛇:CCB<=40 キック (1D100<=40) > 37 > 成功

金雀枝 柑爾:CCB<=36+20 回避 (1D100<=56) > 83 > 失敗

牡丹 華蛇 :

牡丹 華蛇:1D4++1D6 キックダメージ (1D4+1D6) > 4[4]+6[6] > 10

金雀枝 柑爾:C(10-5) c(10-5) > 5

[ 金雀枝 柑爾 ] HP:11 → 6

KP:R2

KP:巴くんの落語技能

鈴鹿 巴:「夢の中のお話はそれはもう愉快痛快な夢物語で、本当に何でもありだったんですねぇ」

芸者の姐さんと用心棒、一見凸凹な二人組に見えるし、なんだかんだ喧嘩することはあれど、それ以上に絆を深めていくそんな心温まる展開が観客を待っていた。

「例えばそう、夢だからって悪い事しでかしそうになったりだとか、偉い人に成り代わってやろうとか、そんな誰もが一度は考えるようなことを、ね」

面白おかしいかと思えば、人の絆や人情味あふれるお話、慈愛に満ちた二人の夢の物語が待っていた。

鈴鹿 巴:CCB<=83 芸術(落語) (1D100<=83) > 59 > 成功

KP:成功!

KP:柑爾のターン

金雀枝 柑爾:さっきと同じ。

金雀枝 柑爾:CBRB(70,85) 武道(柔道)+頭突きの組み合わせロール (1d100<=70,85) > 87[失敗,失敗] > 失敗

金雀枝 柑爾:+20があるのでどっちも成功。

牡丹 華蛇:CCB<=35 回避 (1D100<=35) > 21 > 成功

KP:華蛇のターン

牡丹 華蛇:CCB<=40 キック (1D100<=40) > 59 > 失敗

KP:R3

KP:巴くんの落語技能

鈴鹿 巴:本当にこれは夢のような、夢の話だ。

「夢でなら、今は会えない人とも会える。だけど目が覚めてしまえばまた『さようなら』をする」
「それと同じように始まりもあれば終わりもあるというもの」

その中で二人は目的である蛇とも対峙する。
苦戦したり、逆に不意を突いて蛇を翻弄したりと戦いを繰り広げ、その末に夢の中で芸者が用心棒を忘れてしまう展開にもなるが、最後にはなんだかんだ二人で全てを解決させてしまう。

鈴鹿 巴:CCB<=83 芸術(落語) (1D100<=83) > 15 > スペシャル

KP:成功!

KP:柑爾のターン

金雀枝 柑爾:いつもの

金雀枝 柑爾:CBRB(90,105) 武道(柔道)+頭突きの組み合わせロール+20 (1d100<=90,105) > 20[成功,スペシャル] > 成功

牡丹 華蛇:CCB<=35 回避 (1D100<=35) > 53 > 失敗

金雀枝 柑爾:2D4++1D6+1D6 頭突き+武道 (2D4+1D6+1D6) > 6[3,3]+3[3]+4[4] > 13

牡丹 華蛇:C(13-3) c(13-3) > 10

KP:華蛇のターン

牡丹 華蛇:CCB<=40 キック (1D100<=40) > 9 > 成功

金雀枝 柑爾:CCB<=36+20 回避+20 (1D100<=56) > 91 > 失敗

牡丹 華蛇 :

牡丹 華蛇:1D4++1D6 キックダメージ (1D4+1D6) > 1[1]+2[2] > 3

金雀枝 柑爾:装甲5で相殺!
あっぶねぇ……気を引き締めないとな……

KP:R4

KP:巴くんの落語技能

鈴鹿 巴:「そして、芸者の悪夢を解決し終わった用心棒の男、名は金雀枝(えにしだ)。彼は夢から目を覚ますと芸者を見てこう言ったのさ」

芸者の悪夢を解決した用心棒の男が、目を覚ました芸者へニッと笑う。

「おはようさん、俺のこと、ちゃんと覚えてるか?」
「ってね」

そして俺はいろんなところで見てきた若さんの笑顔を思い出す。意地悪な笑顔の時もあったけれど、そうでないときの頼もしい若さんの笑顔もあったことを覚えている。

「芸者もそれにはつられて笑うしかできなくて……
「『おかげさまで。悪夢じゃなくて楽しい夢だったよ』って返したのさ」

若さんは俺の悪夢だって全部吹き飛ばしてくれるくらい強いんだってこと、俺は知ってるから。だから、見せてよ。あんたの力をさ。

鈴鹿 巴:CCB<=83 芸術(落語) (1D100<=83) > 88 > 失敗

[ 鈴鹿 巴 ] CL:4 → 3

鈴鹿 巴:CCB<=83 芸術(落語) (1D100<=83) > 90 > 失敗

[ 鈴鹿 巴 ] CL:3 → 2

鈴鹿 巴:CCB<=83 芸術(落語) (1D100<=83) > 44 > 成功

KP:成功ー!

KP:柑爾のターン

金雀枝 柑爾:CBRB(90,105) 武道(柔道)+頭突きの組み合わせロール (1d100<=90,105) > 97[致命的失敗,成功] > 部分的成功

[ 金雀枝 柑爾 ] CL:7 → 6

金雀枝 柑爾:CBRB(90,105) 武道(柔道)+頭突きの組み合わせロール (1d100<=90,105) > 33[成功,成功] > 成功

牡丹 華蛇:CCB<=35 回避 (1D100<=35) > 63 > 失敗

金雀枝 柑爾:2D4++1D6+1D6 頭突き+武道+1D6 (2D4+1D6+1D6) > 7[4,3]+3[3]+2[2] > 12

牡丹 華蛇:C(12-3) c(12-3) > 9

[ 牡丹 華蛇 ] HP:5 → -4

KP:華蛇は倒れる。

金雀枝 柑爾:「オラァ!!」

雄たけびを上げながら頭をぶつけてやる。

今の俺の命は、俺一人のもんじゃない。色んな奴に助けられて繋いだもんだ。
そりゃあ、実際には俺の命が大事ってわけじゃない奴もいる。世界を救うためのついでに拾い上げられたもんだ。

けどよ。
あいつは俺のことを本気で思っててくれてるんだ。
今、一人で、最高の落語を演じているあいつは。

……そういや、ちゃんと言えてねぇな……好きだって」

死に際の自分を思い出して笑った。

KP:戦闘終了