enoki181
2024-06-21 13:05:09
101489文字
Public リプレイ
 

【CoC】ラプラスの遺言(柑爾×巴)

PL:黝さん、エノキ(KP兼任)
シナリオ https://shirohappa.booth.pm/items/4503304


KP:君たちはハッと目を覚ます。

KP:そこは、桜並木だった。
君たちは先日と似たような状況で立ち尽くしていた。

KP:柑爾のスマートフォンにメッセージが届いている。
確認すれば、華蛇を拘束して本部に連れていく旨が書かれていた。

KP:状況がいまいち飲み込めないが何にせよ、どうにかなったのだろうか。

KP:自分の身を確認する。

KP:柑爾は多少の怪我をしている。

巴の手には、日記帳……否、落語台本がある。

KP:夢のような、夢にはならなかった現実が、こうして広がる。

金雀枝 柑爾:立ち位置はさっきの状態。コイツに守られているような格好だ。

……おい」

後ろから声をかける。

鈴鹿 巴:俺は若さんの声にビクッとして、後ろを向けずに立ち尽くしたまま小さく返事をする。

……ハイ」

なんで、なんでこの状況で戻されてるの???意味わかんないんですけど????なに???神様って意地悪なの??????ねぇ?????

金雀枝 柑爾:「前に出てくんなって言っただろ、弱いんだから」

あきれた声は、怒りなどを含んでいない。仕方がないとでも言うように。

……あー……よくやった」

手を伸ばし、後ろから頭をわしわしと撫でる。

…………俺も好きだ、巴」

小声で呟く。
別に髪の擦れる音にかき消されてしまってもいい。それくらいの投げやりさだ。

「じゃあ、俺は用事が」

手を離して歩き出す。どう見てもぎこちない。

鈴鹿 巴:「あ、ちょっと……!!」
「待って、馬鹿さん……!!」
あ、しまった。と思った頃にはもう遅く、「バカ」と「若さん」がミックスされたことにより最悪な化学反応が起きてしまった。

「ち、ちがっ、今のは若さんって言いたかったの……!!」
それに、さっき聞き捨てならない事言ってたよね?!俺それで動揺してそんな事言っちゃったんだからね?!

「ねぇ、さっきのもっかい言って!!」
そして離れていこうとする若さんに後ろからぎゅっと抱きついて言うまで離さないという姿勢を取る。

金雀枝 柑爾:「あ!?誰が馬鹿だ!」

クソ、足止めちまった。捕まっちまって、情けねぇ……これも惚れた弱みか?

…………言わねぇ!はーなーせー!」

力で引き剥がそうとする。

鈴鹿 巴:ぎゅって抱き着いても所詮は紙のような耐久力。この時ばかりは己の非力さに涙したけれど諦められなかった。

なので、抱きつくのではなくしつこくついていく事にした。

「馬鹿なもんは馬鹿なんです~!」
……それに、俺もちゃんと言ってないのに言い逃げとかズルい!」
可愛げもなくむ〜っとして若さんについそう言ってしまった。

金雀枝 柑爾:うるせぇ、可愛くない……のに、いつも通りの距離感に落ち着いちまう。
ちゃんと言ったのに、なんて言われると何も言えねぇ。

「言い逃げじゃねぇよ……これから何回だっていうつもりは、ある……またヤるだろ、そん時にでも」

これは本心だ。
いう機会なんて作ればいいと思っていた。まだ俺たちの命があるのだから。

だが、先日、突然命は散ったのだった。
そう思うと、後いのないよう行動した方がいいのかもしれない。

……巴」

ぽす、と頭に手を乗せて。支えにして耳元に口を近付ける。

「好きだ。お前の全てが」
……どうだ、聞こえただろ!?いいよな!?」

バッと体を離した。

鈴鹿 巴:「え?!え??!!!」
若さんからの返事が想像以上に攻撃力が高くて、これは紙の防御力を持ってる俺も木っ端微塵になってしまうほどの威力を持っていた。

「わ、わ~~~~~~~~~」
「わ、わわ、若さん……!!!!」

「待って、好き、好きだから待って、ねぇ!!」

そうして俺は赤面しながらその場でしゃがんでしまうこととなる。
その後しびれを切らした若さんに抱えられ持って帰られるところまでがセットだ。

こうして俺と若さんの長い長い未来を変える旅は終わりを迎えたのだった。


【エピローグ】

KP:あれから、牡丹華蛇は正式な形で逮捕をされた。
柑爾の証言により、加担していた暁連合の人間や、クトゥルフ派である一部の人間も処罰を受けることになったそうだ。

KP:とはいえ、全ての人間が捕まったかどうかは分からないが。

警察の事情聴取の際には、四葉も様子を見に来ていた。

その中には、見慣れた白髪の男がいた。
彼にとっては初対面だというのに、事情を話せば未来で会った時のようにフランクに話しかけてきたことだろう。

KP:フランクと言えば、へらへらした男が柑爾の元にやって来たのだ。

久々に笑顔を浮かべる彼を見て、懐かしさすら覚えたかもしれない。

もし柑爾が未来の話をしたのならば、軽口を叩くその男は少しだけ不安そうに「そんな未来こないといいな」と、四葉の方を見て笑った。

KP:一方で、巴はといえば。

十羅矢の死の真相が明らかになり、改めて師匠を含めて彼の墓参りに行くことになった。

KP:墓参前には、話した事さえなかったが、一度見た事がある男の姿があった。

花束を供えた後に、会釈をして去っていく。

胸元には、極道のバッチ。名前は知らないが、どこの組かは知っている。
去り際に「息子が世話になった」と、それだけ巴たちに告げた。

KP:ゆるやかに、平穏が帰ってくる。
君たちも、少しづつ異端な生活から平穏に馴染み始める。

KP:桜の樹の下には死体が埋まっているらしい。
あんなにも艶やかな色を見せびらかすのにはなにか理由があるのだと。

ならば、人が死んでばかりのこの世界には、常に桜が咲いていなければおかしな話じゃないか。
桜が生き血を吸うのなら、今も桜は美しい花弁を見せびらかしていなければ、おかしいじゃないか。

KP:ならば、桜は気まぐれか?
花の色となれる骸と、ただ廃れ腐っていく骸があるとするなら、どちらが幸福だろうか。

何にしたって、変わらない。
人が死ぬのも、桜が綺麗なことも。

KP:仲の悪い君たちも、少しは距離が縮まったのではないだろうか。

KP:出会いと別れの季節を経て、君たちの腐れ縁は切れることなく続いていくのだと、何処かの星のもと、黒い山羊が微笑んでいた。

KP:「どうか君たちのこれからに幸福がありますように」
「以上、締めの言葉とさせていただきます」

KP:END1 ラプラスの祝辞

KP:【生還報酬】

両生還 SAN+1d10

それぞれ1d4+1d7の技能成長
HO1:芸術(落語技能)(初期値 5%)
HO2:HO1の戦闘技能(→頭突き)

金雀枝 柑爾:1d10 (1D10) > 9

[ 金雀枝 柑爾 ] SAN:37 → 46

金雀枝 柑爾:1d4+1d7 (1D4+1D7) > 2[2]+2[2] > 4

金雀枝 柑爾:芸術(落語)+4

鈴鹿 巴:1D10 (1D10) > 4

[ 鈴鹿 巴 ] SAN:67 → 71

鈴鹿 巴:1d4+1d7 (1D4+1D7) > 4[4]+3[3] > 7