enoki181
2024-06-21 13:05:09
101489文字
Public リプレイ
 

【CoC】ラプラスの遺言(柑爾×巴)

PL:黝さん、エノキ(KP兼任)
シナリオ https://shirohappa.booth.pm/items/4503304


【十羅矢の実家】

KP:洋館の前で待っていると、早乙女が運転する車がやって来た。四葉と宇鷺も一緒だ。
君たちは十羅矢の実家へと向かう。

KP:四葉が、そういえば、と言うように君たちの方を振り向いた。

四葉 奏士郎:「十羅矢さんが関わってはるって事やったらって思うてな。捜査資料で押収したままだった、十羅矢さんの日記をな。探してきたんよ」
「それを綴に今朝渡したんやけど……

早乙女 綴:「日記さ、偽造されたとかって話だったよねぇ?なんか、文字の書き換えをする魔術が施されてて……
「昔にはよくあった、隠蔽のための簡易的な魔術なんだけど、ちょっとややこしくてさ」
「今日の調査終わってから、急いで解呪できるようにするから。もう少し待っててねぇ」

[HO2] KP:彼は多くを語れないと言っていた。それが、未来も過去も知るものとしての行動だと。死人に口なしだからこそ、今回はチャンスを貰った。彼を知ることが出来るなら、なにかの手がかりになるかもしれない。

金雀枝 柑爾:あの日記か。そういや、途中からコイツに見せてないんだよな……まあいいか。しれっとしている。

鈴鹿 巴:「そうだったんだ……
「わかった。じゃあ、それまでに十羅矢のことや家のことも調べて何か見つかるといいな」

KP:十羅矢椎、彼の実家だという場所に辿り着く。
そこには古びてはいるものの、大きな屋敷だった。

KP:巨大な門扉はボロボロになっており、立ち入りは難なくできる。
中へと入っていけば、既に人が住めるようなものではないようで、廃墟と呼ぶ方がいいのだと思う。

早乙女 綴:「改めて調べて、驚いたんだけどね」
なんて言いながら進んで行く。

KP:飾ってあったのであろう表札が朽ち、地面に落ちていた。

早乙女 綴:それを拾い、見せる。

KP:そこには「灰馬」と書かれていた。

早乙女 綴:「十羅矢椎は、幼少の頃に十羅矢家に引き取られた子供だったんだよ」
「彼の本名は、灰馬椎。星俠会直系灰馬組初代組長は祖父で、二代目は父親なんだ」

金雀枝 柑爾:初耳の情報に驚いて言葉を失う。

鈴鹿 巴:「え、え???本当に???」
知らなかった十羅矢の真実に、俺は目を見開いてめちゃめちゃに驚いてしまった。

早乙女 綴:頷く。

早乙女 綴:「だから、今回の諸々にも、無関係じゃいられなかったのかもしれないね。本人が望む望まないに関わらず」

KP:■探索可能箇所
・机
・古びた本棚
・床

鈴鹿 巴:「そっか……
血の繋がりは切っても切れないものだもんなんだなぁと思っていた時、ふと近くの机に目をやった。

KP:すっかり年季の入った、今にも崩れてしまいそうに見える机だ。
その上には手紙がテープで貼られて置かれている。

[HO2] KP:十羅矢がよくしていた癖を思い出す。
メモや紙、粘着質のあるはずの付箋ですら、不安だからと言って、テープで貼るのだ。
襲に干渉するなと言われながら、彼なりにヒントを置いておきたかったのだろう。


鈴鹿 巴:「これって、十羅矢がよくやる……
あいつここにも来てたんだ。本当に十羅矢は優しいやつだな。
いつも俺の事助けてくれたりアドバイスくれたり面倒見てくれてたもんな、と懐かしくなる。

俺はそのテープが貼られている手紙を見る。

金雀枝 柑爾:「十羅矢、家を出てもここに来てたのか……繋がりを重視する世界に産まれた奴らしい」

なんとも言えない顔になる。十羅矢が望んでいることか、わからないからな。

KP:手紙を読むことができます。

KP:《手紙》

椎へ

私はもう長くない。
極道という道を選び、随分長い。だが、私が導かれてしまった理由がとうとう分かったのだ。彼等の手腕ではない。これは、正しく、神の思し召しだ。

私は、代々伝わる教えを守らなくてはならない。お前の父も、私のすることを聞き、苦渋の末に受け入れた。この手紙を読む頃には、もうお前もその意味を理解できることだろう。

十羅矢家に受け入れて貰えたことはとても良かった。お前は私たちを恨んでるやもしれないが、それでも構わない。呪いの言葉も聞いてやる。だからどうか、かつて託したあの品だけはどうか、守って欲しい。あれは、決して、奴らの手に渡っていいものではない。そして、どうか、奴らの祝詞に対抗すべく祝詞を作ってくれ。

灰馬椎。堅気の道を進むお前を巻き込んでしまったことは、私の一生の後悔になる。だが、お前しかいないんだ。どうか、果たして欲しい。

早乙女 綴:「サイコメトリーできそうだよ」
手紙に触れ、君たちの方に手を伸ばす。
「さ、見るなら手繋いで」

鈴鹿 巴:「うん、わかった」
俺は素直にぎゅっと乙女ちゃんの手を繋ぐ。

金雀枝 柑爾:早乙女の腕に触れる。

KP:君たちは早乙女の能力によって記憶を見る。

KP:《回想》

KP:景色は、君たちも見覚えのある繁華街。メデューサ調査の際に向かった中華屋だ。

その入口で、十羅矢と思わしき男と、スーツ姿の女性が話をしている。先程の手紙を見ているようだ。

KP:女に何かを告げられ、十羅矢は驚いた顔をする。

十羅矢 椎:「この薬を巴に使えって……!?変な神様に守らせるなんて、危険じゃないか!」

KP:「先も話しただろう。これは、個人の問題ではなく、もはや極道社会の先にある問題なんだ。……最悪の場合、そのお友達も君のせいで命の危険に脅かされるぞ」

KP:黙り込む十羅矢に、真面目な表情の女性は言葉を続ける。

KP:「……今、巷で流行っているこの薬には、ある強大な神話生物が関わっている。それは先程話したな?そしてこの薬を、先に話した悪事に利用しようとする連中がいる。そいつが君の持つ円盤を狙っている」

KP:「それに、薬に直接関与している神は大それた者だが、此度の件については温厚な態度で居るようだ。強大だからこそ、味方になれば心強い」

KP:「薬には、その神の乳が含まれている。恩恵たる保護を受けるためのものだ。しっかり作用するかはやってみないとわからないが」

KP:女性の言葉に俯いたままの十羅矢が、口を開く。

十羅矢 椎:「俺は……

KP:映像はそこで途切れる。

鈴鹿 巴:「あれって……
「俺に飲ませる薬って……確かに、あいつは俺に薬を飲ませていたみたいだけど……

早乙女 綴:「この話をまとめると、つまりトモちゃんが飲まされたのは……襲の保護を受けるための薬だったってことかな。風神よりも格上の黒山羊を味方につけたのは、危険な賭けだったみたいだけど。結果、いい選択だったみたい」

早乙女 綴:「君は、彼の保護を受けることができる身体を持つ……それだけ神々と相性のいい人間だってこと。つまり風神の贄筆頭として、いの一番に狙われていたんだ」
「まぁ、彼が去って手薄になったせいで、過去?で散々な目にあったんだろうけどねぇ」

金雀枝 柑爾:「確か、人気を集めるために薬を飲ませた、とか書いてあったな。あれが嘘っぱちってのは、こういうことか」

鈴鹿 巴:「うぇええ???贄って、嫌だよ??俺食べられたくない!!」
「ん~~……まぁ、人気の出る薬ではなかったけど、だとしたらあれってやっぱ俺の実力だったってことだよね?そうだよね??」
薬のお陰で人気になった訳じゃなかったんだとわかり、急に自信が満ち溢れてくる。

金雀枝 柑爾:「十羅矢もそんなこと言ってたし、そうなんだろ……だろうけど調子のんなよ」

ちょっとムカついて、デコピンを食らわせる。

鈴鹿 巴:「あいてっ!」
「なんだよ〜!喜んだっていいでしょ~~??」
デコピンを食らったおでこをさすさすとさすって、俺はそう言う。

金雀枝 柑爾:「今んな暇ないだろ、次に行くぞ」

金雀枝 柑爾:古びた本棚を見る。

KP:疎らにファイルや埃まみれのノートなどが見つかる。

KP:〈目星〉

金雀枝 柑爾:CCB<=75 目星 (1D100<=75) > 91 > 失敗

鈴鹿 巴:CCB<=60 目星 (1D100<=60) > 45 > 成功

KP:古びた資料を2冊見つける。
そのうち1冊は日記形式で書かれているようだ。

KP:《招来に関する調査》

オヤジから託されたものの調査をしていたが、やはり華蛇は少し怪しい。
やり手だとは思っていたが、近頃はどうにも。暁連合との繋がりも見られたが、どうも完全な裏切りという訳では無いようだ。目的は分からない。だが、彼を気に入る本部の一部……例の海神を招来せしもの、海神の名前から取り、今後はクトゥルフ一派と呼ぼう。
このクトゥルフ一派は、海神を信仰するための信者を集めているらしい。例の暁連合の……ハスター一派とするか。このハスター一派も似たようなものだ。件のメデューサもハスター一派が生み出した薬らしいが、そうなると彼らの目的は死体を集めることか?

(数日空く)

謎が解けた。彼らは死体を集め、死体から人間を更に生み出そうとしている。まるでアメーバみたいじゃないか。医療技術がそこまで発達しているとは思えない。とにかく生贄を増やすために、都合のいい身体を集めているのだろう。全く以て不快な話だ。おまけに招来をより確実にするため、地下にパイプを張り巡らせている。魔法陣のような形で信者の血液を巡らせて。気づくのは俺たちのような血で血を洗う世界に生きる奴らくらいだろうが、少しづつ洗脳見たく極道社会がおかしくなってる今では、気にするやつなんて誰もいないだろうが。

(数日空く)

黒いメデューサを売り捌いていた売人を買収したのは華蛇だった。
華蛇、お前は何を考えている……
一先ず時間がない。鈴鹿巴という人物が狙われる可能性がある。椎の友人というのなら、尚更放っておけない。そろそろ、あの男に接触を図るか。味方に付いてくれれば心強いのだが。

KP:《計画書についての見解》

海神については、円盤がこちらにある限りは問題ないだろう。だが、風神はどうにもならん。風神の招来に必要なのは、恐らく〈場所〉〈生贄〉〈血〉〈祝詞〉だろう。椎がオヤジの手紙を読んで納得してくれりゃ、〈祝詞〉はなんとかなるだろう。だが場所も血も生贄も着々と準備が進んでいる。最悪、計画のためなら、アイツは組織を崩壊させることも厭わないだろう。どうにもならなかった時の為に、白狗のところの宇鷺を逃がせるよう手筈をしておく。

それに、椎が極道と繋がっているということも隠さなくては。円盤の存在がバレないように。

KP:資料は以上です。

金雀枝 柑爾:「牡丹華蛇……
忌々しそうに呟く。

鈴鹿 巴:「……なんか、やばくない?」

金雀枝 柑爾:「ああ……クソ、気付くかよ、んなもん」

金雀枝 柑爾:「お前、狙われてたんだな。帰ったらちゃんと気をつけろ。なるべく俺から離れんじゃねぇぞ」
「まずは戻んないとだけどな。俺たちの時間に」

鈴鹿 巴:「わ、わかった……!離れない!!俺だってこんな事で死にたくないもん!」
……いやぁ、正直俺の顔が良過ぎて狙われてんのかなって思ったんだけどそういうことだったのか!」

金雀枝 柑爾:「……うるさくて目につきやすいからでもなくてよかったな?」
からかい笑い

「よし、他の手がかり探すぞ」

KP:床には羊皮紙のメモが落ちていた。

鈴鹿 巴:「ん?なんだろう?」
俺は落ちているメモを拾い上げる。

KP:《メモ》

華蛇の尾行中のことをメモしておく。目論見通り、華蛇は生贄を集めていた。しかし、クトゥルフ一派連中ではなく暁連合の連中と共に居る。モノリスの件もそうだが、やはり、あの街のカラクリはハスター招来の為の仕掛けだったか。

しばらくして、金雀枝柑爾という若いもんが、鈴鹿巴という人物を供物として連れて来ていた。鈴鹿はしばらくして嬲られて殺された。
よくよく見れば、随分前に死んだ奴らじゃないかと思ったが、例の生贄連中らしい。下手に意思疎通ができるものらしく、騙し騙されのようなやり取りを持って生贄を集めているようだ。なるほど、メデューサを使い恋人や仲の深い連中をターゲットにしたのは、こうして誘拐する側と誘拐される側で分ける為か。
ただ、それも追いつかなくなったから抗争で死んだ連中の死体すら集めて、誘拐やらを繰り返しているらしい。

金雀枝の顔をした奴は、捕まった鈴鹿の顔をした生贄を、無表情で涙を流しながら見ていた。あの顔がどうにも忘れられん。

[HO1] KP:書かれているのは、ゾンビの自分の話だろう。だが、もし君がその場に直面したとして、君は鈴鹿巴を自らの手で見殺しにすることに何を思うだろう。何も思わないのなら、それもそれだ。
しかし、それは果たして「最善」だったのだろうか?


[HO2] KP:書かれているのは、ゾンビの自分の話だろう。
だが、もし君がその場に直面したとしてだ。君は自らが死す運命を、何度も夢の中で金雀枝柑爾が死ぬことと比べ、「まだマシなこと」と思うのだろうか?
何にせよ、ゾンビだろうが蝋燭の炎はひとつ消えたのだ。

しかし、それは果たして消えても良い「灯火」だったのだろうか?
ゾンビの自分は、死にたかったのだろうか?


KP:情報は以上です。

金雀枝 柑爾:不機嫌そうに眉間へと皺を寄せる。
「俺はお前を別んとこにやる気はない。絶対にだ」
硬い声で告げた。

[HO2] 鈴鹿 巴:「……

いや、きっとそれが最善だと思わないし、死にたくは、なかったんじゃないかな……とひっそり思う。


鈴鹿 巴:「ふふ、ありがとね。若さん本当に優しいね~?」
俺は若さんとは打って変わって明るい声を出して笑う。

「大丈夫だよ、俺こんな事で死んだりしないから」

金雀枝 柑爾:「……ハハッ!俺に優しいだなんて言える大物、テメェくらいだよ」

愉快そうに笑い、頭をわしわしと撫でる。

鈴鹿 巴:「わ~!!も~~~!!せっかく整えてる髪がぐちゃぐちゃになっちゃうでしょ~!」
とか言うけれどなんだかんだ俺は若さんから離れないし、手も振り払わなかった。

KP:別の場所を調べていた四葉が合流する。

四葉 奏士郎:「十羅矢さんの家からは円盤っぽいのは出てこおへんかった」

早乙女 綴:「じゃあ、もう手に渡ってる可能性高いね。円盤集まってたら流石に……

KP:突然、スマートフォンが同時に鳴る。

KP:そのうちの一台は、君たちが持たされたものだ。
巴くんの懐から音がする。

鈴鹿 巴:「え?スマホ?」
不思議に思って懐からスマホを取り出し、その画面を見る。

KP:十羅矢の名前が書かれている。着信のようだ。

鈴鹿 巴:十羅矢の電話に出ます。

KP:電話に出たのは襲だ。

黒八鬼 襲:「芸術祭で、暁連合と星俠会の極道たちが暴れ回っている」
「時間が無いらしい。一先ずは劇場に来てくれる?」

KP:手短にそう言われる。

鈴鹿 巴:「ええ?!芸術祭で極道の人たち暴れまわってるの?!」
「若さん、やばい事になってるっぽい~!」

金雀枝 柑爾:「は?おい……
と四葉の方を見る。

KP:四葉や早乙女の電話も似たような内容だったようで、君たちの方を向き、顔を顰めた。

四葉 奏士郎:「急いで向かうぞ」