pinopipi
2026-05-18 23:07:05
99483文字
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交錯する恋花にレクイエムを②

ヌヴィフリ花吐き病の話②/長編/捏造しかない/何でも許せる人向け/メタ発言注意/ほぼ地獄のターン/一部キャラ崩壊注意

気が付くと、フリーナは自宅のベッドに横たわっていた。
外は暗く激しく雨が降っている。時刻はもう、夜の10時。僕は今日、何をしていたんだっけ?と、フリーナは記憶を呼び起こそうとしたが、全く何も思い出せなかった。

ぐぅ、と腹が鳴る。胃が少しキリキリして、痛い。すごくお腹が空いた。フリーナは起き上がり、何か食べるものを探してキッチンへと移動した。

けれど、保存庫の中はすっからかん。フリーナはがっくりと肩を落とした。こんな時間にやっている店もない。詰んだ。他に食べ物がありそうな場所を探した。
駄目元で冷凍庫の中を覗いてみる。普段フリーナは冷凍庫をあまり使用していないが、たまに買い過ぎた食材やスイーツなどを保存することはある。最近は使った覚えがない。たぶん何も入っていないんだろうけど

……!」

そこにはひとつ、見覚えのない白い箱があった。開けると中には薄紫色のマカロンが3つ入っていた。1個ずつ丁寧にラッピングされている。
あれ?僕、マカロンなんて冷凍してたっけ?と疑問に思う。全く身に覚えがない。しかし、今はそれしか食べるものがないのでーーー仕方がない。
フリーナは夜中にスイーツを食べる行為に罪悪感を感じつつも、解凍して食べることにした。
マカロンを手に取り、一口齧る。上品な甘さが口いっぱいに広がり、とても美味しくて幸せな気持ちになった。
……それなのに。

……あ、あれ……?」

何故だか涙が溢れて止まらない。泣く要素なんかひとつもないというのに、一体どうして

フリーナは結局、3つのマカロンを全て胃の中に収めた。しかし、食べ終わっても涙は一向に止まらない。

「僕疲れてるのかなぁはぁ。早く寝てしまおう。」

フリーナは歯磨きを済ませた後、再びベッドへと横たわり、目を閉じた。
……………………………………全然眠れない。
いつの間にか涙は止まっていたが、それでもフリーナの心が晴れることはなかった。
たぶん激しい雨が続いているせいだと思う。
フリーナは耳を塞ぎ、雨音を遮断した。

結局フリーナが眠りにつくことができたのは、日付が変わってからだった。