炊事場にある柱。二人の視線より少し低い位置に、何かがかかっていた。紙を束ねたそれ。薄い紙に日付が書かれている。紙を捲ると、次の日付が描かれているため、これは、カレンダーのようなものなのだろう。
「
……カレンダーか。毎日捲らないといけないみてぇだ。面倒くせぇ、スマホで十分だろ」
「レオナ先輩のような怠惰な方には向いていないかもしれませんが、この家の住人は律儀にこれを使っていたみたいですよ」
ジャミルが近くにあった籠を指差した。そこには、その紙を破ったと思わしきゴミがたくさん捨てられていたのだ。
「ふうん」
レオナは、なんとなく、それを壁から外した。日付を書いているのは、レオナが知っているものよりも、質の悪い紙だ。触ると、カサカサと音がする。
「何か、裏に書いているようですよ」
ジャミルに言われて、レオナがカレンダーをひっくり返すと、濃い筆で書かれたような文字で、何かが書かれていた。
「2階の鍵の番号は、写真の裏」
「
……なんだ?」
レオナが怪訝そうにそれを見つめた。
「何かの裏に鍵の番号があるらしいな」
レオナも、この時代の文字が全て読めるわけではない。圏外だから、スマホで読み方を調べられるわけでもない。持っている知識での解読となる。ジャミルは、なるほど、と呟いた。
柱の探索を終える
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