「物置の奥の部屋、ですね」
ジャミルが答えると、レオナは小さく頷いた。続けろ、ということだ。
「全体的に年季を帯びた家ですが、あの扉だけが、新しかった。後から作られた証拠です。それに、あの床のメモ。一見、あの部屋にある危険な道具たちを遠ざける言葉のように思いますが
……」
「本来は、あの扉の向こうの存在を子どもから遠ざけていた、か。よく考えられているじゃねぇか」
レオナは唸った。
「それから、もう一つ。
……あの扉の下には小窓がありました。何かの目的で必要となったから開けたのでしょうが、その小部屋は、板で打ち付けられていました」
「
……それの役目が終わった、ってことだな」
「ええ」
二人は頷く。
「外から出るための扉ではないとすれば、おそらく、何かの飼育部屋で、小窓は給餌のため、というのがしっくりきますが、子どもを遠ざけてまで飼育するものって一体なんでしょうね」
「
…………さあな」
レオナは答えた。
「三つ目の違和感の検討に移りましょう。三つ目の違和感、それは
……」
飾り棚にあった写真
押し入れで見つけた簪
障子の奥から見えたラタンの机と椅子
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