碧月
2026-01-28 20:55:17
14637文字
Public 満月の裏側
 

満月の裏側(1)




「そうだ、食器の違和感だな」
ジャミルの言葉を肯定するように、レオナが答えた。
「ええ。もっと言えば、1枚だけ多かった薄汚れた茶碗です。残っていた食器の中であれだけが別格だった」
「猫のものかと思ったが、恐らく、違うだろうな」
レオナの脳裏には、自分たちをこの家に巡り合わせた猫の姿が浮かんでいたようだ。
……ええ。茶碗の隣には、平皿もあった。猫に餌をやるのであれば、平皿を使うはずです。あんな不安定な食器だと食事が溢れてしまう」
「確かに、あんな狭い入れ物なら、ひげが当たって仕方ねえよな」
レオナもうん、と頷く。確かに、茶碗のサイズは思ったよりも狭かった。猫が食べていたとしたら、ひげの部分が茶碗の縁に当たり食べにくくて仕方なかっただろう。

「次に、俺が気になったのは、物置です。ここの違和感は……

床に落ちていたメモ

大量にあった農作業用具

奥の小部屋

もう一度探索してくる