たくさんの道具がある、物置の奥は、少し開けたようになっていた。そして、屋敷の奥に向かって、木製の扉がある。木を組み合わせ、端を蝶番で止めた、片開きの扉だ。その扉には、南京鍵がかかっていた。
「
……この扉は」
ジャミルも、その扉が他のものと違うことに気がついたのだろう。
「おい、ジャミル、気がついているか?この扉、木が他のと比べて真新しい」
レオナがまじまじと扉を観察する。確かに、側にある柱などと比べると、その扉だけが、妙に白っぽく、真新しい木で作られているようであった。
「老朽化で、作り替えた、とか?」
「この家にそんな財力があるのか?」
レオナは辺りを見渡す。周囲にあるのは、日常の工具。そのどれもが古びている。扉が壊れたからと言って、すぐに建て替えることができるとは思えない。
「
……下にも木が打ち付けられていますね。ここだけ先に朽ちたのでしょうか?」
扉の全体を見てみると、下の方に、更に真新しい木を打ちつけた跡があった。土の地面から伝わるしっとりとした空気。カビ臭いような感じもする。下の方から木が朽ちていっても不思議ではない。
レオナもそれをまじまじと観察する。
「いや、老朽化じゃねぇ。その、木を打ちつけてある部分、よく見ると、小さな扉になってやがる」
レオナの言う通りだった。二人の足元にある、板を打ちつけてある場所は、よく見ると四角い切り込みが入っている。そこだけが開くように、メインの扉と別に小さな開くように作られた小さな扉。真新しい板は、それを塞ぐように打ち付けられているのだ。
「外の扉ではないですよね」
「
……方角的に、この扉を通ればどうしても屋敷の内部につながる。外に出るためのモンじゃねぇ」
レオナは答えた。この扉の先については、改めて考える必要があるのかもしれない。
奥の探索を終える
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