玄関と同じように、床も踏み締められた土が敷かれている。物置に二人が一歩入りこんだ時だった。
「!」
ジャミルが、その場に座り込んだ。
「どうした?」
レオナが振り返ってジャミルに声をかけた。
「いや、何か床にあるな、と」
ジャミルは、スマホのライトで、それを照らす。入り口に入ったばかりのところに、土に紛れて、茶色く変色した紙が落ちていた。ライトで照らすと、そこに何か書かれている。ジャミルはしゃがみこんでそれに目を通した。レオナも振り返ってそれに目を通す。
「子どもの文字のようですね」
ジャミルは、そう呟いた。その紙にはこう、書いてあった。
「ここわ おとうさんが あぶないから いっちゃだめだって」
解読した途端、レオナは小さく笑った。
「ハッ、ここにいた子どもは随分素直だったみてぇだな」
「周囲には小さな子どもには危険なものもあります。小さな子どもに入るな、と言うのは理にかなっているかと」
「で?お前は?」
そのメモを見ながらレオナは煽るようにジャミルに尋ねた。
「俺は小さな子どもではありませんから」
ジャミルは、立ち上がる。その先へと、探索を続けた。
床の探索を終える
If you make a mistake, you can cancel it by pressing the reaction.