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ぱら子
2026-01-13 10:45:37
26376文字
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愛があるが故に
【ルカキリ】現パロで催眠術掛けられる🕯の話がやりたかった
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翌朝、結局一回では終われなくてベッドから起き上がれないフリンズを寝かせてやり、ファルカは大きな欠伸をしながら警察署に出勤した。
ファルカはこの警察署の刑事第一課長であり、管轄内で起こる重大事件の捜査と逮捕状の請求等をしている。その手腕は優秀であり、警察本庁から表彰されることもある。またよく笑い、誰にでも親しく接する所から署内外でも人気があり、町の有名人の一人としても知られている。
すれ違う職員たちと爽やかに挨拶を交わし、刑事第一課と札が架かった部屋に入ると既に課員が何人か出勤していた。
「おはようございます、課長」
「おはよう、ジン。昨日はありがとな」
真っ先に挨拶したのはブロンドの髪を一つに纏めた真面目そうな女性刑事のジン。普通の刑事としてもファルカの右腕として優秀な刑事ではあるが仕事を抱え込みやすい面がある。またジンにはアイドル志望の妹がおり、心配しながらも妹の夢を応援しているという。
「いえ、いつも課長には助けて頂いてますから。あっ仕事は皆で分担してやりましたので!」
「分かった分かった、兎に角ありがとう。お!おはようエウルア!お前も早いな」
デスクに座り、パソコンを弄っていた水色髪の女性刑事エウルアはチラリとだけファルカを見て「おはようございます」と単調に返した。
彼女は元々刑事第一課ではなく二課にいたのだが、特殊な家庭事情と本人の言動のせいで腫れ物扱いされており、一人で行動していることが多かった。だが強い正義感を持っているのと時折やっている訓練で体格差のあるファルカに果敢に挑んできたことによりファルカが二課から一課に連れてきたのである。
「おはようファルカ課長。昨日は奥さんといい時間を過ごせたか?」
肩をポンと叩かれ振り返ると眼帯に藍色の髪のガイアがにこやかな顔で手を上げていて隣にはじとっとした目の赤髪のディルックがいた。
「あぁ、お陰様でな。お前ら二人一緒に出勤なんて珍しいな」
「たまたま鉢合わせただけだ」
ファルカの言葉にディルックは眉間に皺を寄せる。
ディルックはファルカの旧友クリプスの実子、ガイアは養子として幼い頃から二人一緒に暮らしていたがクリプスが不慮の事故で亡くなって以降は兄弟間で感情の変化があったのか、あの頃のような仲の良さは伺えなくなっていた。しかし、任務になると阿吽の呼吸で連携し犯人を追い詰めることもあり、お互い素直でないだけかとファルカは特に口出しすることなく見守るだけに留めていた。
ちなみにジンやガイアたち、というかこの警察署でファルカと交流のある者はフリンズがファルカの婚約者であることを知っている(ファルカが牽制のために言いふらしまくってから)。
ガイアとディルックが来た後、他の課員たちも続々と出勤しては捜査のために外へと出ていったり資料を纏めたりとそれぞれの仕事に従事する。
今、世間では闇バイトによる強盗や詐欺事件が多発しておりファルカが追っているのはその闇バイトの斡旋・指示役をしている者である。サイバー課と連携し、犯人の特定を進めているがネットの世界というのは複雑なもので、イタチごっこのようなものが続いていた。
「どうしたもんかね
……
」
今までの捜査資料を見ながらため息混じりに呟いていると、デスクの上に缶コーヒーが一つ置かれる。見上げると科学捜査班主任のアルベドが目の前に立っていた。
「行き詰まっているようだね」
「まあな。何か用か?」
「あぁ。仕事の話じゃないのだけど、今度フリンズさんを貸してくれないかい?」
「フリンズを?」
首を傾げるファルカにアルベドは「そう」と返す。
話を聞くと妹のクレーが通っている幼稚園が休みになる日があるのだが、平日のためアルベドは勿論仕事、母親のアリスも忙しく海外を飛び回っていて無理なので面倒を見る人がいないのだとか。ファルカ経由でフリンズはクレーと会っており、クレーはフリンズに懐いているのでお願いしたいという話であった。
「分かった。フリンズに聞いておく」
昨日のフリンズの様子から、いい気分転換になってくれるだろうと思ってファルカは了承する。
「助かるよ。それじゃ答えが聞けたら僕に連絡してくれ」
白衣を翻して去っていくアルベドを見送ったファルカは彼がくれた缶コーヒーのプルタブに指をかけた。
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