ぱら子
2026-01-13 10:45:37
26376文字
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愛があるが故に

【ルカキリ】現パロで催眠術掛けられる🕯の話がやりたかった



「はぁ〜。余計なことまで喋ろうとしないでもらえますぅ?」
天井から吊るされた電球が一つだけ輝く空間でパーカーを着た男が迷惑そうに言う。その視線の先には椅子に拘束されたままのフリンズがいて、左頬にさっき殴られた痕がついていた。
いつものように家で仕事をしていたはずなのに、気が付けば倉庫のような暗い所で拘束されていたフリンズは男は強く睨みつける。
「誘拐してまで、貴方はファルカさんに何をしたいのですか?」
「何ってそりゃあ……
フリンズに問われた男はペンのようにクルクルと回していたナイフをフリンズの喉元に突き立てる。その目には狂気と憎悪がこもっていた。
「復讐。あの刑事さん嫌いなんですよ……
だから、僕を使って彼に脅しでもするおつもりで?」
「脅しじゃなくて殺すんですよ。といってもやるのはこちらじゃなくてアンタですけどね」
男は冷笑に似た奇妙な笑みで突き付けていたナイフをしまった。男の言葉にフリンズは理解ができず顔を顰める。
自分にファルカを殺せというのか。従うはずもないのに何を言っている。
「その顔、言いたいこと分かりますよ。でもどうせなら、嫌いな奴は苦しみながら絶望の中で死んでってほしいと思うのは人間の心理でしょ?」
だからずっと準備してきたのさ。そういって男はポケットからジッポライターを取り出す。蓋をあけてホイールを回し、火をつけた。
長く立ち上がる炎が目の前に翳され、自然と意識が炎に向いてしまう。
ゆらゆらと揺れる炎を見ていると、視界も揺れてきて、頭と身体がふわふわして感覚が分からなくなってくる。
「そうそう。いつもみたいにそのまま頭ん中空っぽにして、この声を聞いて」
「(いつも……?いつもって……なに?)」
僅かに残る理性で考えようとするが、疑問は炎に焼かれて灰と化す。そして殆どの意識が呑まれた時、男が耳元で囁いた。
「"操り人形のフリンズくん"」
炎がフッと消えるのと同時にフリンズは意識を失った。