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ぱら子
2026-01-13 10:45:37
26376文字
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愛があるが故に
【ルカキリ】現パロで催眠術掛けられる🕯の話がやりたかった
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とある昼下がり、ピンポーンと鳴り響くインターホンの音にフリンズは読んでいた資料から目を離した。
「どなたでしょうか」
資料をデスクに置き、仕事部屋から出てモニターを確認するとマンションの玄関に宅配業者の格好をした男が立っているのが映っていた。
『お届け物でーす』
「はい、どうぞ」
一緒に住んでいるファルカが何か通販で頼んでいたのだろうか?それとも他の友人からの届き物だろうか?
考えながらドアを開けるボタンを押して少し待つと、また男が声が聞こえてきたので玄関のドアを開ける。よく見掛ける大手宅配業者の服を着た細身の男がダンボールを抱えていた。
「こんにちは、ファルカさんのお宅でこちらでしょうか?」
「はい、合っていますよ」
「ありがとうございます。では荷物は此方に置きますね」
そう言ってズカズカ玄関に入り込んで、ダンボールを置く男にフリンズは一瞬顔を顰めたが一応来客相手であるのですぐに戻してサインする為のボールペンを手に持つ。
「サインを
……
」
「あ、サインは電子システムに変わったんですよ〜。ペーパーレスの時代になりましたから」
「おや、そうだったのですね」
「えぇ。ですので」
男は突然端末ではなく、ジッポライターの火をフリンズの目の前に翳してきた。
「ぇ
……
?」
「こちらの火を"目を逸らさず、じっと見て"ください」
フリンズは男がただの宅配業者ではないと気付いたが視線を炎から逸らすことが出来ずに男に言われるまま、じっと見つめてしまう。
「警戒しなくていいですよ。ほら、炎を見てると頭がぽーっとしてきて、力が抜けてくる」
力が抜けてだらんと身体の横に垂れ下がった手からボールペンが落ち、顔からは感情が抜け落ちていく。
「あ
…
ぁ
………
」
思考に靄が掛かってきて、自分の意識がどんどん暗く深い所に沈むような感覚に陥る。
そして、ついには何も考えらなくなって───
パチン
「っ
…
!」
ハッと意識が戻った時、フリンズは玄関に立っていた。先程までいた男はおらず、置いていったダンボールだけが残っている。
「あれ
…
?僕
……
」
宅配が来たのでドアを開けて荷物を受け取って、それからはどうしたのだったか?
フリンズが思い出そうするもそこだけ穴が空いたように記憶が抜け落ちていて何も思い出せない。
「(そんなに働き詰めてはいないはずだが、疲れているのだろうか)」
暫く考えていると頭の奥で誰かが『気にしなくていい』と囁く声が響き、思考がその声に引っ張られる。
「気にしなくて
…
いい
……
そう
…
ですね
……
」
気にしなくていいのなら気にしないと何処かぼんやりした様子で、フリンズは仕事部屋へと戻っていった。
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