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ぱら子
2026-01-13 10:45:37
26376文字
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愛があるが故に
【ルカキリ】現パロで催眠術掛けられる🕯の話がやりたかった
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連れていかれる男を横目にファルカはフリンズの血を止めようと懸命に応急処置をするが全く止まる気配がない。意識はなく、当たり所も悪いようで呼吸が浅くなっていく。焦りが募る中、ジンとエウルアが二人の元へとやってくる。
「課長!すぐに救急車を呼びますので!」
「待って。この出血じゃ、救急車を待ってる時間はないわ。私が車で二人を連れていくから、ジンは病院に連絡して。さぁ、ファルカ」
自分のジャケットを脱ぎ、止血に使うエウルアに促されてファルカはフリンズを抱えて彼女の車へと走る。
「出すわよ」
彼を抱えたままファルカが後部座席に座ったのを確認し、エウルアはアクセルを踏んだ。
ここから病院までは少し掛かる。走っている間も先程よりは少なくなったが血は流れ続けていて、ファルカのスーツを汚すがそんなことはどうでもよかった。
青白い顔で浅い呼吸をするフリンズを心配そうに見つめるファルカをミラー越しにエウルアがチラリと見ていると、ホルダーにひっかけていた彼女のスマホが鳴った。運転しながら応答ボタンを押してスピーカーモードにする。相手は今向かっている病院で働いている友人からだった。
「もしもしコレイ?」
『あ!エウルア!えぇっと、ジンさんから連絡があって
…
その
…
』
『コレイ、ちょっと代わって』
しどろもどろになっているコレイに代わり、若い青年の声が流れる。
『こんばんは、エウルアさん』
「ティナリ?久しぶりね」
『話は聞いたよ。撃たれたのはフリンズさんだけ?』
「そうよ。左わき腹を撃たれてる。当たり所が悪いみたいで出血が酷いの」
『分かった。救急搬入口で準備して待ってるから、そこに来て』
「えぇ、分かったわ」
電話が切れ、しばし走ると病院が見えてきた。正面からではなく裏口から入り、救急搬入口に着くと数人の医療スタッフが待ち構えていた。その中の緑髪の女性が車に気づいて手を大きく振る。
「来たぞ!こっちだ!」
車を降りて用意されていたストレッチャーにフリンズを乗せた。すぐさま医療スタッフたちがストレッチャーを押して走っていくのをファルカも追いかけるが、おかっぱ頭の青年医師ティナリがそれを制した。
「ファルカ刑事、ごめんけどここから先は入れないよ」
「あ
…
、すまん
……
」
「大丈夫。ここで一番の腕を持つ白朮先生が手術してくれることになったから」
「
……
頼んだ」
「うん、待合室で待ってて」
そう言って手術室へ走っていったティナリを見送るファルカの背中は、小さく頼りなく見えた。
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