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ぱら子
2026-01-13 10:45:37
26376文字
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愛があるが故に
【ルカキリ】現パロで催眠術掛けられる🕯の話がやりたかった
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「ここで最後か?」
海に近い工業地帯の端も端にある倉庫の重い扉を力いっぱい引っ張って、ふぅとファルカは息を吐く。駅のロッカーから始まり、散々あちこち行かされてようやくたどり着いた。もう使われなくったであろう機材たちの間を通り抜けて、明かりが見える場所へ向かうとずっと探していた人がそこにいた。
「フリンズ!!」
駆け寄って肩に触れると閉じられていた目がゆっくりと開き、ファルカに向けられる。
「ふぁ、るか
……
さ
……
」
「もう大丈夫だ。すぐに外してやる」
近くに転がっていたナイフを拾い、フリンズと椅子に巻かれた縄を切っていく。
最中、辺りを見回して人がいないか確認するが今のところ気配は感じられない。倉庫入口にも誰も立っていなかったし、フリンズを攫った奴は単独犯らしい。
警戒しつつ縄を切り終えるとフリンズの身体がぐらりと傾き、椅子から倒れ落ちるのをギリギリで抱き留める。フリンズは焦点の定まらない目でぼんやりとしていて、明らかに正常ではない様子だった。
「(薬でも飲まされたか
……
)」
違法薬物なら早く病院に連れてって処置しないと依存症になったり何かしたの後遺症が残る危険性がある。フリンズも保護できたし、周りに人の気配を感じない以上もう奴の言うことを聞く必要もないだろう。
そう思って救急車を呼ぼうとスマホを手にした時、ぐったりとファルカに凭れていたフリンズがファルカの手をパシンッと弾き、スマホが遠くの地面にスライドしていった。
「何をっ!?」
突然のことに驚いてファルカが顔を向けた瞬間、フリンズの手がファルカの首に掴みかかり、絞められる。
「かはっ
……
くっ、ふり
…
んっ
…
ず
……
っ!」
フリンズよりファルカの方が体格が良いはずなのに彼の手を掴んで離そうとしても離しきれない。どこにそんな力があったんだと言わんばかりである。
苦痛に顔を歪めるファルカに対し、フリンズは能面のような無表情で首を絞め続けていた。彼の意思も感情もない、濁ったガラス玉みたいな目を見てファルカは気づく。
「(これは、"操られてる"!)」
薬か、催眠術か。どちらにせよまずは首を絞められていることをどうにかしなければならない。声が出しずらい状態で呼びかけて正気に戻すのは難しいと判断し、すまんと一言心の中で謝罪してフリンズの鳩尾を殴った。
「ゔっ」と苦悶の声を上げて気絶したフリンズの手が首から離れ、ファルカは咳き込みながら息を整える。
「ゲホッ
…
ハッ、ゴホッ
…
ハァ
……
ハァー
…
」
手の痕がくっきり残る首を擦り、隣で倒れているフリンズに手を伸ばした時、こちらに近づく足音が聞こえてきた。
「あーぁ、折角いいもん見れそうだったのに
…
つまんねぇ~」
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