Privatter+
Font
Serif
Sans Serif
Color
Light
Dark
auto
Font size
Large
Medium
Small
Language
Japanese
English
Sign in with Google
Sign in with ID and password
Account ID
Password
Sign in
Forgot password?
Create account
ぱら子
2026-01-13 10:45:37
26376文字
Public
Clear cache
愛があるが故に
【ルカキリ】現パロで催眠術掛けられる🕯の話がやりたかった
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
ファルカは夜遅い警察署内の誰もいない廊下で少し音程のずれた鼻歌を歌いながら歩いていた。
ずっと追っていた犯人がようやく捕まり、久々に連続した休暇が取れそうなことに嬉しくて舞い上がりそうになっているのだ。事後処理の好きじゃない書類仕事はあるが、それが終わって愛するフリンズと出掛けられるならそんなことも屁でもない。
彼と何処に行こうかと頭の中の候補地メモをペラペラとめくっていると、すぐ横にあった部屋の扉が開いて中から手首を掴まれて引っ張られた。
「うおっ!?」
突然のことになすがまま引き込まれた部屋には科学捜査班の札がかかっていた。
「いってて
…
。急に何するんだよアルベド」
手首を擦りながら引き込んだ犯人のアルベドを軽く睨んだが、睨まれた本人はノートパソコン片手に涼しい顔で立っていた。
「すまないね。でも、君を探していた時にちょうど通りがかってくれたものだから、ついやってしまったよ」
それなら普通に声をかけてくれればよかったのでは、とファルカは口から出そうになった言葉を飲み込む。
「俺を探してた?事件のことか?」
「いや、フリンズさんのことさ。最近彼の様子がおかしいと思うことはあったかい?」
「はぁ?いきなりなんだ?」
肩を竦め、眉間にくっきりと皺を寄せるが、アルベドの真剣な様子にファルカは姿勢を正して真面目に考える。
前からボーっとすることが多くなったとは言っていたが、病院では異常なしと言われたと聞いたし、忙しくて接する機会が減っていたとはいえファルカとしてはさして気になる所はあまりなかったと認識していた。それを話すとアルベドは顎に手をやり、しばし沈黙するとノートパソコンを開いて何やら探し始めた。
「昨日、クレーの面倒を見てもらっただろ?夕飯まで一緒にうちでする予定だったんだけど、ドゥリンが帰ってきてから仕事で急用ができたと言ってフリンズさんも帰っていった。このことは本人から聞いてる?」
「あぁ、聞いたな」
「そうかい。ドゥリンがね、帰る時のフリンズさんの様子が気になったと言って僕に相談してきたんだ」
夜、クレーを寝かせた後ドゥリンはアルベドにフリンズが帰る辺りの出来事を話した。ドゥリンとしてその時のフリンズの様子がどうも気になったのだそう。
『う~ん
……
何て言えばいいのかなぁ。用意されたセリフをただ事務的に読んでいるだけ?みたいな、そういう感じがしたんだ。アルベドはどう思う?』
相手の変化に敏感なドゥリンがそう言ってきたことにアルベドも気になってしまい、次の日の今日、朝から色々調べまわっていた。本当はいの一番にファルカに聞きたかったのだが、令状取りや犯人確保などで走り回っているところに入り込む訳にもいかず、この時間になったのであった。
「僕なりの憶測から言わせてもらうとフリンズさんは何かしらの犯罪に巻き込まれている可能性が高い」
「なんだと!?」
パソコンを弄り、お目当てのものを見つけたアルベドはファルカに画面を見せる。映っていたのはファルカたちが住んでいるマンションのエントランスにつけられた防犯カメラの映像で、日付は一ヶ月ほど前のものになっていて宅配業者の男が部屋番号を押している所だった。
「一ヶ月くらい前の昼頃、宅配業者が君たちの家に荷物を届けにきたのは覚えてるかい?」
「覚えてる。俺は仕事でいなかったから、フリンズが出たんだ。俺の実家からの届き物で特に怪しいところはなかったぞ」
実家にお礼の電話をして向こうが送ってきたのは確認済。中身もただの野菜であり、問題はないはずだ。
「怪しいのはこの業者か?」
「恐らく。これも見て」
アルベドは次の映像を流す。日付から見て宅配業者が来た翌日の正午ごろである。そこにはバッグも何も持たずにフラフラとマンションを出るフリンズの姿が映っていた。それから2、3日おきのほとんど同じ時間帯に彼は出て行っている。
「これより前の映像も確認したけど、あの宅配業者が来て以降、フリンズさんは決まった時間に出て行っては2時間くらいで戻ってくるを繰り返している。近所の人も彼を何度か見かけたと言っていたよ」
基本在宅業務で余程のことがない限り、日中は家にいるフリンズがこう何度も外に出るのは正直異常であった。
「あの男に何をされたのかは分からないけど、定期的に呼び出されているんだろうね。昨日のも僕はそうだと思うよ」
アルベドの見解にファルカは頭を抱える。こうして話されるまで何も気づかず、知りもしなかった。相手はフリンズに何をさせているのか。何故フリンズなのか。
防犯カメラの映像たちを見返しながら頭をフル回転させていた時ふと、前にフリンズが包丁を落とした時のことを思い出した。そういえばあの時、包丁に手を伸ばすフリンズをファルカは視界の端で見ていた。片付けてくれるのかと思っていたのだが、皿の場所を聞く為に声を掛けた途端、彼は驚いて包丁を落とした。そしてその時のフリンズがあまりにも青ざめた顔で手を握りしめていたので、咄嗟に自分の置き方が悪かったと嘘を言ったのである。
「(あれって確か、宅配の奴が来た後の時期だったよな?)」
フリンズが包丁を握ったのは片付けじゃなくて別の意味があるのか。
点と点を繋ぎ合わせていき、真相を探るがどれも確信には届かない。
フリンズ本人にも問い詰める必要がありそうだとファルカは一度家に戻ることにした。
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
Reaction
If you make a mistake, you can cancel it by pressing the reaction.
Custom color
Reset color
広告非表示プランのご案内