ぱら子
2026-01-13 10:45:37
26376文字
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愛があるが故に

【ルカキリ】現パロで催眠術掛けられる🕯の話がやりたかった



「こんな感じで、ファルカさんとは知り合いました。それからは紆余曲折を経て今に至りますかね」
「へぇ〜ドラマチックで素敵だね!」
夕日の光が差し込むリビングでフリンズの話にドゥリンは目を輝かせる。その様子にやっぱり少し小っ恥ずかしい気分になったフリンズは顔を背けた。彼が中学生とはいえ、ここから更に根掘り葉掘り聞きたくなるのが子供というもの。何か話題を変えたいと思っていた時、フリンズのバッグの中にあるスマホが震える音が響く。
「クレーは僕が見てるからフリンズさんは電話に出ていいよ」
「ありがとうございます」
運が味方してくれたのか丁度いいタイミングの電話にフリンズはリビングから廊下に出た。
画面に表示される非通知の文字に疑問を持ちつつ、応答ボタンを押す。
「はい?」
『"操り人形のフリンズくん"』
「っ……
頭の中身がすとんと落ちていって、自分の輪郭があやふやになっていく。
電話の向こうの男の声だけが頭に響く。
『まだガキの家にいんのか?適当に理由つけてこっちに来い』
「はいわかりました……
電話が切られ、フリンズはリビングに戻る。クレーはまだ寝ていて、ドゥリンが近くのテーブルで勉強をしていた。ドゥリンはフリンズが戻ってきたことに気づき、顔を上げるがその場に突っ立ったまま何も言わない彼に恐る恐る声を掛ける。
「フリンズさん?」
少し俯いていて表情が見えづらくなっているフリンズがゆっくりと口を開く。
……すみません。仕事で急用ができまして、今日はここで失礼します
「え?あ、うんお仕事なら仕方ないよね?大丈夫、クレーとアルベドには言っておくから」
先程とは打って変わって上の空な感じで口先で話しているかのようなフリンズにドゥリンは困惑しつつ返すと、フリンズは再度「すみません」とだけ言って荷物を持って出て行った。出る時、彼は申し訳なさそうに笑ってはいたのだが、生気というか感情がいまいち感じられない目をしていてドゥリンには少し不気味に見えてしまった。
「フリンズさん、どうしたんだろう?」
ファルカの話をしていた時はとても幸せそうに笑っていたのに仕事の連絡が来ただけで、ああも態度が変わるものなのか。
考えすぎてペンを走らせる手が止まってしまっていると、「ただいま」とアルベドが帰ってきた声が聞こえた。その声もクレーも丁度起きて、眠そうに目を擦っている。
「おかえり、アルベド」
「あぁ。ん?フリンズさんはどうしたんだい?」
「なんか仕事の件で電話が来たみたいで帰っちゃったんだ」
「えぇー!フリンズお兄ちゃん帰っちゃったの?うぅ~
寝ている間に帰ってしまったと知り寂しそうに目を潤ませるクレーを、アルベドが抱っこしてあやしてあげた。
「仕事なら仕方ないよクレー。また今度次はファルカさんも呼んで、みんなでご飯にでも行こう」
「ファルカおじさんも呼ぶの!?やったー!」
「うん。さぁ今から夕飯を作るから少し待っていてくれ」
クレーをおろし、キッチンへ向かうアルベドをドゥリンは呼び止める。
アルベドは何でも知っているので多分答えが聞けると思ったから。
「あ、あのさアルベド
「なにかな?」
「えぇっとちょっと話したいことがあるから、後で時間くれない?」
ドゥリンの訴えるように頼りなげな眼差しにアルベドは、こういう時はクレーには聞かせられない話なのだろうと瞬時に察した。
「分かった、いいよ。クレーが寝た後にしよう」
「ありがとう。そうだ、夕飯の準備は僕も手伝うよ」
「助かるよ。ならまずは