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ぱら子
2026-01-13 10:45:37
26376文字
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愛があるが故に
【ルカキリ】現パロで催眠術掛けられる🕯の話がやりたかった
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「そんじゃ、行ってくる」
「はい、いってらっしゃい。お気をつけて」
玄関で軽く触れるだけのキスをして仕事に行くファルカを見送り、フリンズは仕事部屋の椅子に腰掛けた。刑事として日夜奔走するファルカとは違い、基本部屋で翻訳業に勤しむのがフリンズの日常である。騒がしい場所よりも静かな場所を好むフリンズにとって今の職は悪くないと言える。
資料を読み込んでパソコンに打ち込む。その作業を続けて数十分ほど経った頃、朝入れたマグカップのコーヒーが無くなったのに気付いて休憩がてらキッチンへと向かった。
互いの仕事の都合上、フリンズが料理することが基本だが休みの日はファルカが作ってくれることが多い。引っ越してきた当初は何もなかったキッチンもいつの間にか調味料やお酒の瓶が並んでいて愛しい人と一緒に生活している実感に心が暖かくなるのを感じていた。
コーヒーも入れ終わり、フリンズ部屋に戻ってまた作業再開する。そして粗方ひと段落した時、壁に掛けていた時計から昼12時を知らせる軽快な音楽が流れた。
その音楽が聞こえた途端、フリンズの頭にあることが浮かぶ。
「時間
……
行かないと、ですね
……
」
スマホだけを持ち、玄関から外へ出たフリンズはフラフラとした足取りで道を歩く。何処へ向かって歩いているのかは分からないが、ただ行かなければということだけが頭を占めていて、それ以外には靄が掛かったかのように曖昧になっていた。
しかし、それは徐々に晴れてきてフリンズの思考に余裕が出来てくる。
「(僕は、なぜ行かないといけないのだったか
……
?どこに
……
)」
考えとは裏腹に歩みを進めていくと一軒のアパートに着く。一階の左端にある部屋の前に立ってインターホンを押そうとしたが、指が寸前で止まった。
「(これを押しては
…
だめだ
……
帰らないと
……
)」
本能が警鐘を鳴らして押そうとする手を抑えていた時、鍵が回る音がして目の前のドアが開いた。出てきたのはフリンズと同じ位の背丈の"見た事がない"男だった。
「ん?鳴らしてこないと思ったら、暗示が弱まったのか?
……
まぁいい」
何を言っているのか分からず目を丸くするフリンズに男はフリンズにだけ聞こえるような声で一言呟く。
「"操り人形のフリンズくん"」
「ぁ
……
」
男が言葉を言った瞬間、カチリと頭の中で何かが切り替わる音がした。思考が真っ白になり、目からは光が消える。
「入れ」
「
……
はぃ」
指示に従ってフリンズが部屋に入ると男はドアを閉めて鍵を掛けた。リビングのソファにフリンズを座らせ、ポケットから取り出したジッポライターの火をつけてフリンズの目の前に翳す。
「この炎をじっと見るんだ。見ていると心が落ち着いてきて、俺の声しか聞こえなくなってくる」
「
…………
」
目をトロンと蕩けさせてライターの火を見るフリンズに男は囁く。
「さぁ"操り人形のフリンズくん"。堕ちるところまで堕ちてもらいましょうか
……
」
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