目次
2≫ 池田いくら
冴ゆるほど輝る冬銀河どこまでを落ちればわかりあえるだろうか
聞き分けの悪い子たちを入れておく御伽話はもう終わらない
3≫ 古月もも
雪解けの騒々しさも知らぬまま自由になれる気がしたなどと
折り目から裂けた便箋日が刺してそれは確かに本心だった
4≫ せいら
革命を説くくちびるが夕闇に紛れて低く歌う旋律
(おかあさん)あれがあなたの愛だった 俺だってそう信じてた、けど
5≫ 水川怜
君の眼は
神代の秘密を閉じ込めた翡翠のように遠くにあって
どれほどの悪意がこの世にあろうとも
真の人として生きてゆく
6≫ くぼたむすぶ
選ぶのは最適解になる言葉林檎は赤いそれだけのこと
許せない言葉の波が押し寄せて座礁していく二つの心
7≫ 山と森と街
目の中に入れたら痛い 眩さが夢のかたちを鮮明にする
大丈夫 ピアスホールの夜嵐は君がむすんで、ひらいた 朝だ
8≫ ゆの
ではお茶を淹れてたまには語ろうか我が師父の手のあたたかさなど
魂喰いの手から零れた種からも命は芽吹く世界は進む
9≫ ナツ
オークション列車は停まらず競りおとす最高級は悪の蒐集
「最悪だ」口角がやや上がる音 隠すのならば暴かずにおく
10≫ 石ころ
葡萄より美しい目をした君に言葉ではなく薔薇のお菓子を
盾としてお前に傷を付けぬため赤く染まったこの手は取るな
11≫ 深山静
本物が真実だとは限らない渋谷のまちを丸ごと盗む
風が吹く 名も無き街の片隅で死ぬまで生きろと墓標が笑んだ
12≫ 谷澤
踏み外すことは容易い つまらない大人ほど信じているそれを
戦火とふ天鵞絨の上へ降りたてば王よここが腕の見せどころ
13≫ 南天
絶望の背後から刺す光たれ瓦礫踏み分け連れてきた朝
虹彩に光閉じこめて人間静かに眠る定命の水
14≫ おかのきくと
外套を崖から棄する スプリング・グリーンの海きらりきらり
じんせいの渡り方とか分かんない道路のほうは教わったけど
15≫ 月ノ華
叶うならまた君のことを撮らせてよ 最期と言わずに何年だって
「正しさ」を求めて斬った先の世で美しく咲け折節の花
16≫ 海月雪夜
絶望と知っても一途に手を伸ばす小さな
希望大きな
匣へ
清と濁相入れぬ世を嘆きつつ違う旅路で同じ未来を
17≫ てくてく
青はただ一色だけと言い切る為に手放した君の眼の色
冥府から見上げた空はただ遠くただ遠い空でみんな光って
18≫ toico
何にでもなれるしなっていいのだと笑う永遠でないほうの夏
断ち切れたはずのもやい結い直せば帆に風はらむ、何処までもゆく
19≫ 隙間
届かぬとわかっていても赤い目は「お前」を探し乾いたまんま
紡いだBPMは150 俺らの日々を映したすべて
20≫ 四月
地獄でも君の居場所のはずだった 更地をなぞる
U R MY SPECIAL
気に食わぬ背中を睨み続けてる情けない顔してんじゃねえよ
21≫ じゃしんちゃん
ボタニカよ 我らと共に道歩め
妹よ
永遠なれ
朋友よ
永遠なれ
しぬほどね すきだよ とても すき スキ 好き 言うこときく子は ご褒美あげちゃう♡
22≫ 有
死んだ名の面影見せる愛弟子にはなむけ贈る 強くなったね
23≫ Dr.ギャップ
でもだから行くんだあなたに見送られあなたにもらった声で体で
思うまま腕は勝手に踊るもの左右の腕を好きに名乗って
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