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fedge
2026-03-10 20:20:19
53651文字
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ドラゴンテールへようこそ!
ナタ+αのCPなしオールキャラ。
竜とふれあいながら飲めるイベント「ドラゴンテール」を開催することになったナタの面々。お呼ばれした風神と付いてきたファルカも混ざって大宴会!
※普段カピオロ書いてる奴の文章です。ご了承願います
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プロローグ
「ドラゴンテールぅ?」
草臥の家に出入りする竜たちの健康診断に来ていたイファの両肩は、がっしりと掴まれていた。
片や炎神、片や『希望』。名立たるナタの英雄の手を振りほどけるわけもなく、にこにこと、だけど少しばかり悪い笑みを浮かべているマーヴィカと旅人へ、イファは引きつった笑いを返した。
「ああ。帰火聖夜の巡礼が純粋な競技大会となってから、次の開催で十回目となる。その節目に何か催し物をと考えていたところに、我らが『希望』から妙案を貰ったんだ」
「モンドに『キャッツテール』という猫と触れ合える酒場があるんだ。そのお店みたいに、仔竜と触れ合える酒場があってもいいんじゃないか、って思ったんだ。どうかな?」
聞けば、モンドに帰還する遠征隊のために、仮想世界の中で過去の出来事を追体験できる催し物を行ったらしい。シャボン玉の世界がどうこうという部分は理解ができなかったが、どうもその仮想世界に猫が連れていけなかったらしく、仮想世界の『キャッツテール』では猫の代わりに仔竜が居たというのだ。人間より燃素の影響を受ける竜が他国に出て無事だったのかと驚かされたが、不思議な空間だから例外なのだろう、と曖昧な答えを返された。
「君はのびのびリゾートでも竜のスタッフのケアをしてくれていただろう?今回も引き受けてはくれないだろうか」
「
……
炎神様からのご依頼とあれば、断れるわけないですね」
面倒ごとになりそうな気配はひしひしと感じたが、マーヴィカ直々の頼みを断るなどという思考は持ち合わせていなかった。幸い、大戦の後処理も落ち着いたため、最近は十分休みを取れるほど時間がある。
「イファなら引き受けてくれると思った。ありがとう」
「どーいたしまして。で、俺は具体的には何をすれば良いんで?」
旅人からも感謝を告げられ、イファは腹を括った。
「働いてくれる竜のスタッフのスカウトと、その世話を頼みたい。君とカクークなら適任だろう。カクーク、君も頼まれてくれるか?」
「まかせろ、きょうだい!」
炎神様から頼られたと感じたカクークは、気合十分といった具合で元気に返事をした。ぱたぱたと飛び上がり、マーヴィカと旅人の周りをくるりと飛んだ。
「そうと決まれば早速準備だな。もちろん、他の皆にも協力を頼む予定だ。皆で良い催しにしよう。旅人も
……
協力を頼めるだろうか」
「もちろんだよ、俺が提案した責任もあるからね」
「オイラたちもしっかり手伝うぜ!宴会ってことはおいしいご飯も
……
じゅるり」
「ああ。もちろん料理も手を抜くつもりは無い」
「たっはー!さすがはマーヴィカだぜ!ごっはん♪ごっはん♪」
まだ準備も始まってないというのに、パイモンはもうごちそうで頭がいっぱいのようだ。うきうきと体を揺らしながら、カクークと同じようにくるくると飛んでいる。
「そうだ、旅人。君はモンドで『最高のバーテンダー』であったとも聞いたんだが、ナタでも腕を振るってはくれないだろうか?必要なものがあれば、併せて手配しよう」
「いったいいつその話を?」
「風神から自慢げな手紙が届いたんだ。ぜひ私にも味わわせてくれ」
ぴらりと差し出された一通の封筒には、モンドらしい意匠が施されていた。
「炎神様の頼みとあれば、喜んで。道具は一般的なものがあれば大丈夫だよ」
「さすがは旅人。弘法筆を選ばず、という奴だな」
マーヴィカは草臥の家のオーナーにも声をかけ、和気あいあいとしながらとんとん拍子に話は進んだ。
――
一か月後の帰火聖夜の巡礼の日、大会後に一日限りのバー『ドラゴンテール』を開催する。竜と酒の大宴会だ。その場はおおよその企画概要をまとめ終え、ひとまず解散となった。
思わず受けてしまった仕事だが、仕方ない。イファは思い切り伸びをしてから、両頬をぱちんと叩いた。
「っし。やるからにはしっかりやらねーとな」
「やるぞ、きょうだい!」
* * *
「
……
そうだ。折角の機会だ。返信も兼ねて便りを出すとしよう」
思い切り飲み比べられる相手は、そう多くない。彼であれば、きっと誘いに乗ってくれるだろう。談義室へと帰っていくマーヴィカの背は、たいそう嬉しそうだった。
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