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影喰い
2024-10-09 22:39:55
20307文字
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零れ話
TLの練習まとめ。
時間軸バラバラ。カプじゃないものもあります。
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【その甘さの元】
・カルデア軸伊剣。
橙色の小さな花が小瓶に閉じ込めていた。伊織の長屋は魔術工房の機能を保有するが、花が素材に入れるのは知らない。
「気になるのか」
文字の羅列から目に離れた伊織がすぐセイバーの疑問を気づき、その瓶の蓋を開けた。
「香水、という現世の贅沢品だ。元は香りを調和するものが
……
試してみるか?」
「香りか。この花、私の時代にないのようだ」
「外つ国から伝来する植物だから。俺の記憶にもはっきりしていない」
瓶の一番上に押すと、少し甘ったるい匂いが漂ってくる。初めて嗅いだそれに目が輝いたセイバーを見ると、伊織も口元が緩んでしまった。
「でもなあ、これが貰らい物しか見えない」
「そうだ。遠征の土産だ、と強引に押し付けられた」
これで道筋が通った。セイバーからもうんうんと頷き、
「やはりそうだった。イオリはこんな風情が解っていたならカルデアの一大事なんだぞ」
「そこまで云われたら些か傷つくな
……
」
「事実だろう。彫りの才があろうとも、それが殆ど銭に引き換えるとは」
伊織からの返す言葉もない。からかう内容はさておき、セイバーが今もその香りに大層気に入ってるらしい。
「その香水、セイバーが使うといい」
「ふーん?きみへの物ではないか」
「柄じゃないとおまえも知っているだろう。それに」
——
簡単に作れるものだから、二人で楽しんでおいて?
など、マスターと他のサーヴァントからの気遣いは流石に大袈裟すぎる。
「それに?」
「
……
いや、なんでもない」
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