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影喰い
2024-10-09 22:39:55
20307文字
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零れ話
TLの練習まとめ。
時間軸バラバラ。カプじゃないものもあります。
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【秘密にしよう】
・男子校的な伊剣。学パロ。
冷房を効いてる大広間にて似合わぬ熱が上がってきて、伊織が目を開けてその温度の源を探しにきた。と、薄闇の中ですぐ元凶を見つけた
——
ため息を交じりながら、不自然にもっこりしている布団を捲る。
「おい」
みんなで雑魚寝と言っても、人の布団まで潜り込むとは流石にやりすぎる。いつもの三つ編みから長い髪を解いたひとが人差し指で唇に当たって、「静かに」の仕草をする。
当然周りまで起こってしまうのは大変なことになるのは間違いない。一つ深呼吸をして、伊織が声を落として自分の上にいるひとに問いかける。
「
……
何をするつもりか」
「避難」
……
よく見れば確かに、寝相が悪いやつがもう彼の元にいた場所まで来た。わざとかないのかは知らないが。最初もこれがきっかけに自分の隣にくると言ってた、このひとは。
「朝は戻る」
「暑いから」
犬猫の類いならまだなんとか他の理由で自分をごまかしていく。けどこの暑さはどうにも耐え切れない。しかし彼が不満で膨れる顔に、
「何故ここで察しが悪いのだ、きみは」
そう拗ねる末に、一時に捲られた布団がまた戻ってきて、いびきがひどい部屋で余計に暑さが増えてきた気がする。
「タケル」
「バレたらイオリの責任だ。おやすみ」
「
…………
」
対話をやめた彼はすぐ規律正しい寝息をつき始めた。こうなってしまったのは恐らく深く考えなかった結果。退く気がない重さに、妥協として少し布団との隙間を作ってみた。
そこで彼の寝顔が見えてくる。
性別に関わらず、美しいひとだ。
もし、温度がもう少し下げられたのなら。
もし、ここが二人だけの部屋なら。
多分文句以外の「何か」が勝つのだ。
そんな考えを巡らせる途中、朝を告げる声がいつのまにかこの大広間に響き渡る。
——
更なる雑念を生み出そうの時間を与えられないのは、よかった。
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