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影喰い
2024-10-09 22:39:55
20307文字
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零れ話
TLの練習まとめ。
時間軸バラバラ。カプじゃないものもあります。
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【白雪に紛れる】
・カルデア軸伊剣。
・クリスマスイベ90++周回風景。
極北の寒さにも負けず、魔力を帯びる斬撃が縦横無尽、鋭い水は全然凍る気配もなく周囲の敵を一掃する。そして、
ドサッ。
激しい吹雪の中で、白妙の姿が力を失って厚く積もる白い地面へ倒れ込む。余りにも無力て、すぐ雪に溶け込んでいる有り様に、たとえその原因を理解しても、伊織が華奢な身体を掬い上げて腕の中に納める。
「まあ、いつもの立場と逆転するだけさ」
「
……
解っている」
一時の強化と引き換え、睡眠すらいらないサーヴァントでも強制的に深い眠りに落ちる。カルデアでは日常茶飯事というならば、契約されてる身の自分も強き敵の対処として異論もない。実際に「何もない」の夢に落ちる頻度もそう少なかった。
術を掛けたそのサーヴァントはある程度、彼らと一緒に戦う場合が多い。害をするものではなくて、サーヴァント対象ではわずか数時間で目覚める。
「それとも納得できないのか?自分にするときでは何の躊躇うもないのに」
「それは」
「ほどほどしてくれよ、オベロン?」
苦笑い混じりの声が強い吹雪の中に聞こえてきて、「はいはい」と返したオベロンも言葉の応酬を一旦引き上げた。
この身は既に空っぽの器。己がいつも、一振りの剣として振る舞いの心構えが常にあったが、彼は違う。過去からの全部をここまで連れて、自分の傍に辿り着いた。貪欲に、何一つを落としたくないように。
「んー心配しなくてもいいけど、これじゃ伝わらないだろうか?五月蠅い虫から最後にもう一言を」
冷え切った体としても、命に別状なし。仮初の鼓動をこんな密接な距離で伝わってくる。サーヴァントの仕組みは限りなく生者に近い、そして要らぬ心配を招く。そう、思ったのに。
「『いつもと同じ』だよ。賢いサムライさんなら分かるはず、だよね?」
「お言葉、痛み入る」
意義がなくても、意味がある。ただそういうことだけ。
いつもの彼もこうして、目を閉じる自分の覚醒を待つんだろう。
アルトリアと共に、小人の姿に変えたマスターが伊織たちがいる場所へ向かってくる。丁重に眠っているタケルをしっかり抱えて、伊織はしばらく幼い面影がある寝顔を見つめる。
「眠り姫とそっくりだね」
「そんな柄ではない」
「照れない照れない」
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