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影喰い
2024-10-09 22:39:55
20307文字
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零れ話
TLの練習まとめ。
時間軸バラバラ。カプじゃないものもあります。
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【猫と■■■■の手馴れ方】
・カルデア軸伊剣。
「イオリ、イオリ」
いわゆる現世に近い特異点で、彼と一緒に探索していた。手分けて何かの異変を探しに行こうと、人気のない路地から呼ばれた声。
「こんな場所でも猫か」
「可愛いだろう」
妹も猫が好きだ。彼女の笑顔と似てるそれがどうしても抗う理由は見つからない、大人しく彼と同じ視線のところまで行ってた。
「
……
そうだな」
伊織が四本足の獣に向え、ゆっくりと目を閉じ、またゆっくりと開けてみた。隣から好奇心を満ちていた瞳をしばらく無視して、ただ返事を待つ。
すると、獣もそっくり動きを返した。どうやら人に怯えない個体だ。
そこに出した掌は良い感触が触った。猫も気持ち良さそうに目を細めて、短い触れ合いを愉しんていた。
「ほら」
手を離してから彼に場所を譲った。真剣に目の動きでも真似してみた彼は、流石に一切古き英雄の面影がない。
「怖くないぞ、ふふ」
幸せ、という単語は今の彼を形容しても違和感がない。サーヴァントの身でいつ泡沫の夢に成れでもおかしくない状況なのに。
その未熟さに影響された、かもしれない。先程まで猫を撫でた掌が、彼の頭上に落ちた。
「
……
私は猫ではないぞ」
「
……
解っている」
解っていても、その手がまだ離れようとしない。彼にまつわるといつもこうだ。けれど、それを辞めない己もいた。
手触りが良い黒髪を触れでも、彼が本気に拒むことがない。いつの間にか本命の猫撫でも終わった。
照れそうな笑みを、その顔に浮かんていた。
……
これはなかなか困る状況だ。
「
……
すまない、やりすぎだ」
「いい。許す」
イオリだから。
その付き加えた言の葉はまた、生前に一度も味わうことがない感情を動かしたもの。
「そろそろ任務に戻るぞ」
こう彼に、自分にごまかしていた。今はこうするべき場合ではない、と。
二人の姿がその後また人混みに紛れて、異常の手がかりを探し続ける。
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