影喰い
2024-10-09 22:39:55
20307文字
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零れ話

TLの練習まとめ。
時間軸バラバラ。カプじゃないものもあります。


【釣り針と雫】
・カルデア軸。太公望とセイバーとカプなし剣陣営。


「おや、これは珍しい魚です」
「人に魚をするな。なあ」
特異点の一休みをしている途中、太公望はいつものように川の近くに「釣り」を。白妙の剣士の問いに顔を彼に向き合えた。
「どんな針で釣り上げたのか」
「いやはや、これは特製ですよ。むしろ——
「今の針じゃない」
突き止めた言葉に、太公望は少し目を見開く。少なくでも過去の再現ではないのようだ。
「普通の釣り針、ですよ」
懐に何の変哲もない針を彼に見せて、まじまじとそれを見詰める剣士が納得する顔になった。
「釣りの名人とはダテジャナイ、と云うやつだな」
「お褒めいただき光栄です、また今度、コツを教えるでも構わないです」
剣でやると流石に魚の身が傷つく、と笑い飛ばした。数刻前に彼と、マスターの隣にいた青年とのやりとりの一部だ。
「笑うな。追加の魚貰うぞ」
「どうぞどうぞ」

一時の平和な光景に、太公望が手にいた釣り竿を上げてみた。針に刺さられたのは所詮水の雫だけ。それも予想の内でしたが。
「あなたたちには縁を繋がっています。こんなささやかな代物に手伝う必要もないです」
「何の話だ」
「さて、どうでしょうか」
何も明かさないままで、太公望も釣りの定位置に立ち上がった。
「実は僕、釣りの名人だけではなく、焼き魚の心得もありますとも」
「おお……!イオリの魚より良いのか!」
「ここで百聞は一見にしかず、焼き魚の極意を見せてやりますか!」
「うむ!疾く行くぞ、タイコウボウ!シフソウも一緒だ!」
「モ」
「おーいイオリ!勝負だぞ!」

目的がかなり変えたが、そこは大目に見るしかない。はて、次に針に掛かったえんは誰だろう。