はるの
2022-08-08 22:36:46
117528文字
Public スタートレック
 

未踏の楽園

全年齢|AOS spirk|2021.4.15|STBのあと、ヨークタウンでふたり暮らしをするジムとスポックがそのうち付き合う話。「そのうち付き合うタイムライン(https://privatter.me/page/65a92eff4fa14 )」シリーズの集大成になりますので、シリーズ内他作品からの遠慮ないエピソード引用を含みます。



 エンタープライズAが完成すると、さすがに慌ただしくなった。
 スケジュール調整やさまざまなチェックが怒涛のようにやってきて、今ではカークも毎日のように艦隊支部へ詰めては精力的に仕事をこなしている。
 もちろん、スポックにかかれば『緊急事態』などまずありえない予定が組み上がるのだが、相変わらず我らが船長は突飛な思いつきで仕事を増やすことがあり、潤沢な小言を装備して彼の隣へ赴くこともあった。キャプテン・カークに正しいことを選択させるのは、もはや人生の命題である。そのためにはやはり、いつだって正しさに誠実であることを自らに問う慎重さが必要だった。
「ですので、私の部屋だけをダブルベッドにするのは本当にやめてください」
「えーいいじゃん。どうせ俺、そっちの部屋にいることのほうが多いだろうし」
「入り浸る気ですか?」
「逆に入り浸らないんですか? 大丈夫だよ、公私を切り分けるのは結構得意なんだ。お前もだろ」
……まあ、いざとなれば、死地にあなたを放り込みますが」
「容赦ないこの副長」
「その後、あなたを救うために船ごと突っ込みますので、それを切り分けと言っていいのかどうか」
「どんなフェスティバルが起こったんだそれ。そんなフロア熱狂状態で助けに来られるこっちの身にもなれ、完全にポカンだよ」
「ですが、そうすると言ってはばからないでしょう、うちのクルーたちは。それを差し止める力など私にはありません。でしたら、最小の被害に抑える努力が最も正しい選択と考えます」
「はあ。お前ら俺のこと大好きだもんな?」
「ええ、大好きです」
「くそ、押し黙って戸惑うスポックが懐かしい。惜しいピュアをなくした」
「とにかく、却下です」
「わーかった。ま、いっか。狭けりゃそんだけくっつけるってわけだし」
……ポジティブですね」
「持ち味だ。あっ、ちょっと照れてる? へっへ、かーわいい」
 そんな馬鹿みたいな話も、日常的に交わされている。隣で嬉しそうに笑うカークに、思わず溜息をついてしまうことを、とうとう自分に許したくらいだ。はあ、とこぼせば、より上機嫌になる彼の術中にはまっていると言っていい。
 この時期になると、長期休暇を取っていたクルーの面々も戻り始めて、再び仮眠室は賑わいを見せていた。
 カークは久しぶりに会ったスールーと謎のテンションで再会を喜び、しばらくまとわりついていたし、なんとか医局の引き留めを振り切ったらしいマッコイも、その身を自由にした途端、しばらくまとわりつかれていた。お気に入りの客が家に来たときの飼い犬みたいなその様子は、微笑ましい7割、やかましい1割、首輪をつないで自分の傍らに座らせておきたい2割である。自分の心情もだいぶ遠慮をしなくなってきたものだ。
 出航日の1週間前、チェコフとスコットの発案により、いつものメンバーで食事会をした。いつものメンバー、つまりカーンの事件で退院したカークの快気祝いを行ったメンバーである。いろいろとんだことだったけど、なんとか今日を迎えられて良かった、という主旨の飲み会は、案の定スコットが真っ先にへべれけになり、キーンザーがそれを介抱し、チェコフは無邪気に余計なことを言って、スールーはすべてをアルカイックスマイルで受け流した。マッコイはくどくどと親友に飲みすぎを忠告しながら相当数の杯を空け、ウフーラはときどきそれに口を挟みながらしれっと自分も相当数の杯を空けている。カークはよく食べ、よく話し、よく笑い、ほろ酔い気分でみんなにそれぞれハグをした。
「おかえり!」
 そして嬉しそうに、そんなふうに言って顔を上げる船長を、今度はみんなでもみくちゃにする。
 わあわあ騒ぐダイナーの一角に対し、店員からは厳しい視線が飛んできたのだが、唯一それに気づいたスポックは、神妙な態度に努めるだけで精いっぱいだった。騒音、という正論には反する言葉もありませんが、数分だけどうか大目に見てください。伝わらないだろうそんなことを考えていると、後ろからカークに腕を引かれて一緒にもみくちゃにされる。
 また明日と別れた帰り道、カークは浮かれ調子で鼻歌交じりだった。
「なあ、ついでだから寄ってこう」
「どこへ?」
「いろいろ。ふたりで行ったとこ」
「あまりふたりで出かけたことはありませんでしたが」
「君に告白されたりしただろ」
「同時に振られた場所ですね」
「う……、ごめん」
「悪いと思うなら誠意を見せてください」
「え、やだー、スポックが代償を求めてくるとか解釈違いなんだけどー」
「素直でいてくださいということです」
――スポック。お、お前……
「何か?」
……かわいいな……
「愕然と言わないでください、そんなこと」
 遠回りして足を延ばした公園は、相変わらず夜間帯になると人通りは少ない。歩道を走ってきたランナーを見送って、カークはひょいとこちらに手を伸ばしてきた。
 素直に取れば引っ張られて、足取りは歩道を反れると、木立の中を進んでいく。道筋を伝えるためにつないだ手を、結局お互いにほどくことはしなかった。土を踏みしめながら街灯の位置を確認して、人工池のほとりに出る。
 以前とは少しずれた場所で、水辺には欄干が立っていた。おそらく、このあたりは深いのだろう。
 カークは手すりに触れて立ち止まると、光を散らす水面に目を移した。
「もう、入ったりしませんよね?」
「ん。君を置いて無茶はしない」
 優しい眼差しになって、ゆるやかに微笑みを浮かべるカークを、スポックはやはり美しいと思う。つないでいる手を指先でそっと撫でれば、彼はくすぐったそうに肩をすくめた。
「なに、それ」
「嬉しかったので」
「変なの」
「どうとでも」
 軽く手を引くと、カークはあっさり歩き出した。
 無茶はせずスポックの隣にいることと、無茶をするときはスポックを連れていくことを、彼が自然と選択していることが、どれほど希少な、世界で唯一の宝石であるか、きっと彼は考えたこともないだろう。スポックはそう思いながら、柔らかく手を握る。
「もう、お別れだな。そう思うと少し寂しい」
「支部の方々ですか」
「というか、ヨークタウンかな。いろいろあったし、思い出深い」
……そうですね」
「けど、通過点だ、スポック」
 くん、と手を引いて目を合わせると、カークは勝気な笑みで、挑戦的な眼差しを向けてきた。まるでまぶしいそれに見とれて、ほんの少しだけ歩調が乱れる。
「先の先までまだ進む、俺たちは」
「ええ、キャプテン」
「ミッションが終わって、無事に地球へ帰って、いくらかしたら、また来ようか。今度は純粋なホリデーで」
「そうしましょう、ジム」
「なんだかイエスばっかだな。ちょっと疑いたくなってくる」
「そこでそう茶化しますか? 最近ノーが多いのは、あなたの軽はずみな主張の数々による産物です。自覚してください」
「うるさいな~。そこは俺の素敵な提案ならなんでもイエスって言いますよジム、だろ?」
「あなたの想像する私はずいぶんと軽薄なようですね」
「なんでもイエスって言ってくれるタイムは終わり?」
「もともとそんなものはありませんでしたが、終わりです」
「ちぇ。プロポーズでもしてやればよかった」
………
……うん、冗談だぞ。目が怖い。心なしか手も痛いし、ちょ、待てってスポック、転ぶ転ぶ転ぶ!」






 出航日の2日前、スポックとカークは共に休暇を取った。住んでいた家を片付けるためである。
 要るものと要らないものを選別しながら、スポックは解約の手続きも手早く済ませた。仮眠室がパンクする予測が出たため、エンタープライズを前日から動かすことにしたのである。つまり、ここを片付けたあとは、そのまま船へ引っ越しだった。
「スポック~、ポポックは君んとこに置くからな」
「ほとんど世話はあなたがしていましたので、引き取っていただいて構いませんよ」
「だから、俺はほとんど君の部屋にいるって言っただろ」
……クルーにどう説明すれば」
「しなくていい。プライベートだ。つーか、もしかして君の部屋、そんなに千客万来なのか? あんまりそんな印象ないけど」
「いえ、すみません。正直……、自分がまともに生活できるか不安で」
「あー。君、俺にぞっこんだもんなあ」
「いっそ毎日気絶させれば」
「ヴァルカン・ピンチのポーズやめろ?! お前のその変な思い切りの良さまじで毎回びっくりするわ」
 寝室を片付けていたはずのカークは、いつの間にかリビングに戻ってきていて、シェフレラの鉢植えと丁寧に畳んだタオルケットだけを大事にそばに置くと、のんびりとソファでくつろぎ始めてしまう。スポックはとりあえず、小言はのんで一瞥程度に抑え、テキパキと片っ端から整理を進めていった。
「このあたりの食器は?」
「そうだなあ……。あ、マグカップだけ」
「分かりました」
「残ってる服は全部捨てていいよ」
「承知です。ところでキャプテン、いいご身分ですね」
「嫌味が壊滅的にうまくなってやがる」
 軽く当てこすってやると、カークはしぶしぶと後頭部を掻きながら立ち上がる。そんな彼に緩衝材を渡して、自分は書斎へ向かった。
 私物をまとめて戻ってくると、必要な割れ物を箱に詰め込んだカークは、そっとソファの背を撫でている。少しだけ切なそうに細められたその眼差しに、スポックは静かに寄り添った。
「どうされました」
「いや、本当に、いろいろあったなって」
「そうですね。だからこのソファを引き取るなんてわがままを言い出したのでしょう、あなたは」
「君の部屋に置くからな」
「そう言うと思いました」
 持っていく、置いていく、でひと悶着あったそのやり取りを思い出して、スポックはややげんなりした心境に陥る。結局、ここは家具付き物件だからという理由で難色を示してみたスポックに対し、カークはその行動力をいかんなく発揮して、オーナーと直接話をつけ、代わりのソファを手配した。今日、まとめた荷物と一緒に、このソファも配送業者によってエンタープライズへ転送されることだろう。ラブソファをいそいそとスポックの部屋へ持ち込むカークを目撃されでもしたら、何を言われるか分からない。特に、マッコイには。スポックとしては、それが一番の懸念事項である。
 どっしりとした疲労感を覚えていると、カークはにんまりとかわいらしい笑みを浮かべて、ちゅっと弾むようなキスをしてきた。騙されるな、と自制するが、至近距離で嬉しそうに唇を舐めるカークには、もう騙されてしまってもいいような気持ちになってしまう。君がいないとだめになる、といつかの彼は危惧したが、今の自分の心境としては、君がいるからだめになる、だ。とんでもなく馬鹿げていて、泥酔しそうなほど甘い。どう考えても睦言と変わらないだろう、こんな危惧は。
 存分にキスを返してから、へろへろになってしまった彼と共にソファへ座り込んだ。
 窓の外に広がる、最新鋭の人工惑星。この光景も見納めだと思うと、確かに少し、寂しさが募る。悲しくはないが、不思議な心境だ。
「スポック大使の箱?」
「ええ。これは手持ちで持ち込もうかと」
 息が整ったカークは、こちらの反対脇を覗き込んできてそう訊いた。彼に箱を手渡してやると、カークは温かな表情で、そっと銀の箱を開ける。そして、彼が初めてこの部屋に来たときと同じように、スポック大使の宝物を、そっと大事に手に取って、ゆっくりと写真を押し開いた。
「泣いちゃうなあ、やっぱり、これは」
「大切にします」
「うん。誰かをだいじにするって、すごく難しいけど、すごく簡単なんだよなあ」
 そう言って愛おしげに写真を見下ろすカークは、やっぱり泣きそうになっていて、スポックはそんな彼の肩を引き寄せた。
 カークは抵抗なく、こちらの腕の中に納まってくれる。確かに、すごく難しいけれど、すごく簡単なことだった。
「ジム」
 ひそかに呼んで、そっとこめかみに口づける。カークはぱくんと写真を閉じると、ぱっと華やいだ笑みを見せた。
「そうだ。俺たちも撮ろう」
「写真を?」
「うん。出航前に、ちょっとだけ。で、元気がないときに俺が見る」
「あなたが、ですか」
「おっと。君も欲しいのか? しょうがないなあ」
 意地悪そうに笑うカークは実に楽しそうだ。彼は写真を大事に箱へ戻すと、こちらの頬にキスをしてから立ち上がる。
「業者、何時だっけ」
「あと15分くらいですね」
「じゃあ、消しておかないとな」
 そう言ってリビングの入口へ向かう彼の背中を見やって、スポックも立ち上がった。
 インターホンのパネルを慣れたように操作して、カークは認証リストを表示させる。そして、ちらっとこちらの表情を窺ってから、ゆっくりと、ふたりの登録を削除した。
「お別れじゃないけど、さよならだ」
 彼の言葉は、言いえて妙だ。
 街の景色以上の寂しさが一瞬やってきて、不思議な心境をそっと置いていく。
「スポック。本当に、いろいろごめん。本当に、いろいろ」
……ええ」
「でも、本当に楽しかった。君とここで暮らしたこと、本当に楽しかったよ」
「私も、楽しかったです」
「ありがとう、ごめんな」
――これからもよろしくお願いいたします」
 ごめん、という言葉で終わらせたくなかったので、スポックはそう言った。すると切ないような表情を浮かべていたカークは、きょとんとしてから、ふっと肩の力を抜いて微笑む。
「うん、これからもよろしく」
 その愛おしさが募る表情に、引き寄せられるようにしてキスをした。
 何度もついばんで、ふふ、と笑う彼の吐息を唇に感じていると、幸福という言葉の意味を正しく理解しているという確信を覚える。
 とろとろと、そんな気持ちに包まれていると、そのうち業者が来てしまって、ふたりで大いに慌てることになった。






「ボーンズ! あとスコッティ、キーンザー! こっち!」
 新造されたエンタープライズに颯爽と乗り込んだキャプテンは、早々にそう言ってクルーを振り回した。
「こっちってなんだ」
「そっちに用はないんですけど~」
「文句ゆーな! 艦長命令!」
「復帰1日目から職権乱用か。おいスポック、お前の小言の出番だろ」
「ちゃんとしつけておいてよ、責任者、どっちか」
「だから俺は医者であってジムの責任者じゃない!」
「キーンザーだけだよ、文句言わずに俺に付き合ってくれるの」
「おい完全に無視かこら、尖り耳」
 そんなふうにごちゃごちゃと言いながら、カークは彼らをブリッジに引っ張り込む。すました顔でキャプテンに付き従ったスポックも、遅れて職場に足を踏み入れた。そこではすでに着々と出航の準備が進められていて、座るべき場所に座るべき人が座り、皆が生き生きと働いている。
「キャプテン・オン・ザ・ブリッジ! あとなんかいっぱい!」
「雑~! でも聞きたかった、その言葉!」
 わああ、とはしゃぎながら、カークはチェコフの席まで行ってハイタッチした。そんなキャプテンを温かく見守るブリッジの面々は相変わらずで、たぶん、カークが何をしていてもかわいい、という境地に至ってしまっているのだろう。スポックは深く同情し、憐憫の情すら胸に秘めた。自分を含めて。
「よし、じゃあみんなで写真撮るぞ!」
 そんなかわいい生き物は、唐突にそう宣言すると、持っていた棒をするすると伸ばす。なんだそれ、と横から覗き込むマッコイには構わず、彼は先端に端末を取り付けると、腕を伸ばして空中に掲げた。
「原始的だなあ」
「ここでドローン飛ばすわけにもいかないだろ。いいんだよ! ほら、数枚だから!」
 何とも言えない表情で眉間に皺を寄せるスコットの肩を押しながら、カークはキャプテンチェアまで後退する。その騒ぎを聞きつけてか、なになに、なにごと、とわらわら人が集まってきた。人望があるのは歓迎だが、彼の挙動ひとつでクルーが仕事を置いてしまうのはいかがなものか。そう考えると、わずかに頭痛を覚えるスポックである。
「俺、座ったほうがいいかな。立つ?」
「皆を整列させましょうか?」
 カメラのアングル取りに手間取っているカークに、スポックはそう進言した。何にしても、この撮影会を早く終わらせるのが一番だろうと判断したからだ。カークはこちらの言葉にぱっと顔を上げると、例のにんまりした笑顔を浮かべ、周りの面々をぐるりと見回した。
「撮るからみんな集まって~!」
 そして彼が一言、そう言えば、エンタープライズのクルーはそうするのだ。その場にいた者たちはごちゃごちゃと無秩序に集まってきて、ピースする? ここ入る? 頭下げてドクター、なんて言いながら、ぐるりと椅子を取り囲んだ。
「このほうが、俺たちっぽいだろ?」
 その真ん中で、カークはいたずらっぽくそう言うと、スポックの腕をぐいと引く。
 油断していてバランスを崩したスポックの腰に手を回して、キャプテンチェアに座ったカークは、意気揚々と端末を掲げた。
「はい、チーズ!」



 撮れた写真を一緒に覗き込んで、目を合わせて微笑んだカークは、まるで夏の日のように鮮烈だった。
 君の永遠の夏、というフレーズが浮かんで、スポックは目を奪われる。
 すぐに呼ばれたカークは明るく返事をして、スポックに端末を託すと、元気にそちらへ向かっていった。その背中を見送ってから、スポックは手元に目を落とす。
 馬鹿みたいに楽しそうなジム・カークと、同じだけ楽しそうなクルーの面々。
 ――永遠の詩の中で、君は時そのものに熟すのだ。
 そう書かれたシェイクスピアのソネットを、いつかの彼に理解したと伝えたことを思い出した。
 けれど今、まったく新しい心境で、その意味を推し測っている。
 いずれ、この底抜けに明るい写真だけを残して、誰もが去ってしまう日が来るのだろう。
 けれどそのとき、この底抜けに明るい写真に紐づいているすべての思い出が、君を永遠にしてくれる。
 私が息をし、目がものを見る限り。いつまでも、鮮やかな美しさを伴って。
「スポック!」
 突然、大声で呼ばれて顔を上げる。向こうからやってきたカークは、こちらに笑みを向けてから勢いよくキャプテンチェアに座り込んだ。惰性で椅子がくるんと回って、彼は満足げに足を組む。
 スポックは小さく頷くと、顎を引いて端末ごと手を後ろに回した。彼の隣、定位置に立って背筋を伸ばす。
「なんでしょう」
「呼んだだけ~」
 カークは嬉しそうにそう言って、いつもの笑顔をこちらに向けた。