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太公望と普賢
トリミング 望普編9
twitterなどに掲載していた極短編のまとめです。望普、伏普、原作軸、現パロなどいろいろ。
「普賢真人、実は崑崙十二仙になりました!」
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【何度でも】望普ワンドロ・ワンライ/年齢操作
微睡みの中にいた。
昼とも夜ともつかない時間はとほうもなく永く、同時に瞬きの間にも消えてしまいそうだった。背を丸めぎゅっと膝を抱えたのは、押し寄せては引いていく波に流されまいとしたからだ。
心のうちにわき上がるそれが「悲しい」というものであることに、彼は気づいている。悲しい。どうしてこんなに悲しいのか。
「そろそろ時間だよ」
落ち着いた声に顔を上げると「その人」が微笑んでいた。自分がどうしてここにいるのか、なぜこんなに悲しいのか、知っている笑顔だった。
「まだか」
彼は問う。
「もうわしは解き放たれてもよいのではないのか」
幾百の夜と朝を繰り返し、幾千の日照りや嵐に空をうかがったことも、数多の戦に膝をついたときの焼けるような痛みも、なにもかも脳裏に焼き付いてはなれない。これをまだ抱えていなければならないなら、いっそここで永遠に膝を抱えていたい。そうしてあげたい、僕も。その人はぽつりと言う。
「でもこれはきみ自身が望んだこと。すべてを背負ったまま、この星の行く末を見届けたいと」
きみが幾度生まれ変わっても、まわりにだれもきみのことを覚えている人がいなくなっても、僕はずっと寄り添うと約束したんだ。だからほら。
「行っておいで」
ぽんとどこかへ押し出される。光の洪水。まぶしくて寒くて、悲しいけれど、心の底から安堵して涙があふれる。ありったけの声でその人の名を呼んだ。
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