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太公望と普賢
トリミング 望普編9
twitterなどに掲載していた極短編のまとめです。望普、伏普、原作軸、現パロなどいろいろ。
「普賢真人、実は崑崙十二仙になりました!」
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【トリガー】
玉虚宮の床はつややかに磨き上げられ、鈍く光っていた。
太公望はいったん膝をつき、そして顔を上げる。上座の師は相変わらず豊かな白い髭に表情を隠したままで、それでもこちらを探る視線を感じ取って、太公望はやや眉を寄せた。「それで」
師が低く問うた。
「おぬしは何が聞きたい」
太公望は咳払いをした。
「先日同期の普賢が宝貝をもらったと聞きました」
おお、と師は声を上げた。
「太極符印。あれはなかなかおもしろい宝貝になったのう」
「おもしろい?」
太公望が聞き返すと「そうじゃ」と頷く。
「あやつの持てる知識を余すところなく活かせるよう、わしが考えたものじゃ。あの手の宝貝はなかなか難しい性質であるから、使い手を選ぶであろうが、普賢ならきっとうまく使いこなすであろう。あやつはおぬしと違って勤勉であるから」
太公望は深く息を吐いた。
「そうでありましょう。普賢もとてもうれしそうです」
満足げに話す師をねめつける。
「では、あれは何のためのものですか」
「あれとは」
「とぼけないでいただきたい」
たん、と苛立たしげに、床を叩く。
「自爆機能など、なぜ必要なのです。万が一にも誤作動を起こしたらどうするおつもりか」
師は不本意そうに眉を上げた。
「わしが与えたものが、誤作動など起こすはずがない。大丈夫じゃ」
「ですが、」
「危険であることは普賢も承知の上。あやつならきちんと使い方をわきまえておるであろうて」
道理を説く白い髭の奥で、師がわずかに口の端を上げたのを、太公望は見逃さなかった。
「
…
わきまえておるから危険なのではないのですか」
時間が止まったかのように、しんと静まり返る。元始天尊は「考えすぎじゃ」と腰を上げた。
「お目付け役もたいがいにせい。同期を気にする暇があるなら、おぬしもせいぜい修行に励んではどうじゃ」
扉の向こうに姿を消した師を睨み、太公望は奥歯を噛みしめた。
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