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さの
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一次創作BL
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〈後編〉紺色彼氏とオートクチュールプラン
18000字ほど〈後編〉 一次創作BL「レンタル彼氏」物 社会人CP 眼鏡年下大型ワンコ×紺色が好きな、しっかり者だが変わっているところがある美人 ハンドルネーム上の名前は櫂人(かいと)×透萌歌(ともか)です。一日デートと後日談。
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そうだ、と僕はひらめいてまた立ち上がり、自分の荷物の中から『幻影アクアリウム展』で買った、月のような金色の小さい竜のような一体と、緑色で細長いヒレの付いた龍のような一体の、ぬいぐるみ二匹を取り上げ、それを膝に座る。
肩というか身体の縁全体が密着しそうだった。
僕は膝に載せた二匹をがさがさと包装から出す。
肩から腕にくるくると懐いて泳ぐ二匹を思いながら、ぬいぐるみの二匹を撫でる。
「
……
この子たちと、撮ってもらえる?」
セルフィーではなく、ゴンドラ内で、この二匹と、夜空をバックに撮ってほしかった。
櫂人はもちろん、というように小さく首を動かし、僕はその手に携帯を渡した。
両肩にそれぞれ載せたり、胸に抱えたりと、二匹と何枚も撮ってもらう。
櫂人が、自分の携帯でも撮ってもいいかと訊いてくるから、二匹と二人で撮った。そのあとに二匹と僕単体で撮りたいと言うので、ちょっとどうしようか考えたがここまで付き合わせてしまった記念に、と数枚許した。
最後に、要望されて、手に二匹を掴んで顔の横に持ったポーズをしたら携帯の動作音とランプからして動画を撮っている。僕は二匹を抱えた格好で「動画はだめ」とくっついて止めた。
顔が至近距離に、眼鏡の奥からはばたく瞳がよく見えるくらい近づく。
「
……
」
「
……
」
互いに無言で、僕が二匹とともに、そっとずれて座り直した。
顔を上げると、するっと首元に大きな手が回り、僕はどきっとした。
耳許に指が伸び、横髪が分けられて、のぞくようにされる。
「
……
可愛いピアス」
穏やかなようで、何かその表情の裏に隠しているみたいな顔で、囁くように言われ、僕はとてもどきまぎした。同時に、アクセサリー、持ち物を褒めるというのは僕だってできるのに、今日はしてないとまたくやしい気持ちになる。
櫂人の指が、耳許から顎にかかる気配に目を見開いた。
両手に持ち上げた二匹で、さりげなく櫂人の手をさえぎる。
二匹をがさがさと包装に戻して、立ち上がって荷物の中に入れようとした。キシキシと軋む音とともにゴンドラがガクンと大きく揺れ、僕はふらついて後ろへ抱き留められるようにしてそのまま横へ、ふたたびとなりの座面に腰を下ろした。
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