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美結
2026-01-04 11:46:52
33619文字
Public
ロール
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🐯👒原作軸SSまとめ
2023年から2025年までのロール原作軸SSをまとめました!
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『最優先にされたくて』
いつ来ても賑やかな船ではあるが、今日という日はやはり特別なのだろう。普段は物静かなロビンまでもがその表情を和らげ、仲間達に囲まれて笑うこの船の長を見つめているのだから。
「
……
!トラ男、来たな!!」
「遅くなった」
いつものように能力を使い、突如サニー号の甲板へと姿を見せたローにルフィの声がかかる。一際大きな肉を目の前にしていても気付くのは勘の良さからか、もしくはローだからなのかは分からない。
「遅かったな、何かあったか?」
尋ねながらジョッキを差し出してきたサンジに、ローは緩く首を振る。
「いや、出掛ける直前、ペンギン達に捕まってな」
受け取りながら答えると、成る程なと納得の声が方々から上がる。ローの仲間達はローの恋路を心の底から応援しているから、今回も色々と助言をしたに違いない。
「誕生日おめでとう、麦わら屋」
「ししし、ありがとうな!トラ男」
こうして面と向かって祝う事ができたのも、それぞれの仲間である優秀な航海士二人のおかげだ。つくづく、皆に見守られた恋路である。
「で?トラ男くんは何を持ってきてくれたのかしら」
ナミの問いかけにローは微かな笑みを浮かべると、ジョッキに並々と注がれた酒を半分ほど飲み干してから言った。
「今日一日のおれを。何にだって付き合ってやる」
「本当か!?トラ男」
輝いた目、上がるルフィの声の明るさにローは、頷き返して双眸を細めた。
「二言はねェよ」
「ナミ!」
ローの返事を聞いてすぐに航海士の名を呼んだルフィへ、ナミはウィンクして見せる。
「分かってるわよ。トラ男くんと冒険したいんでしょ?」
「おう!冒険して、一緒にメシ食って、それから
……
」
指折り数えながら今日一日でしたい事を並べていくルフィの声が、ふと途切れた。どうしたのかと顔を見合わせる一味の中、ルフィの視線はローに向かっている。何か言いたげだが、迷っているような表情。
「安心しろ。その後は泊まっていく」
「!」
ローの一言にパッと輝いたルフィの顔を見て、彼の仲間達は一斉にニヤつきだした。
「だから今日はリュックなんだな、トラ男」
「良かったなチョッパー、上手くいきゃ勉強会もできるぞ!」
「おれの酒にも付き合わせるか」
「ヨホホホ、これはこれは
……
賑やかな夜になりそうですねェ」
「船長たっての希望じゃからのう!」
「スーパー!な夜にしてやろうじゃねェの」
それぞれが一斉にローとやりたい事を語り出して、場の空気が温まっていく。それを耳にしながらも、踏み出したローの足が向かった先はただ一つ。ルフィの隣だった。
「お前らを満足させるのは、麦わら屋が満足した後でだ」
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