美結
2026-01-04 11:46:52
33619文字
Public ロール
 

🐯👒原作軸SSまとめ

2023年から2025年までのロール原作軸SSをまとめました!



『反則だらけ』

 パチと目を覚ましたおれは、随分と見慣れた天井に目を向ける。
 ここはサニーの中じゃなく、トラ男達の潜水艦の中だ。潜水艦の天井はおれ達のサニーと違ってメカニックだなと、見る度に思う。フランキーがこの潜水艦にいつか乗ってみたいと言っていたけど、乗れたら大はしゃぎだろうな。
 トラ男はまだおれの隣で寝息を立てていた。おれは腹が減ったから目を覚ましたけど、トラ男の腕が丁度お腹の辺りに回り込んでいてベッドから抜け出す事はできそうになかった。
 でも、トラ男にならいい。
 落ち着いた寝顔を見せてくれることも含めて、トラ男がよく眠っているのは良い事だってペンギン帽のヤツから聞いている。特に、落ち着いて寝ている朝は自然と起きるまで待ってあげてくれって話だった。
 昨日は会えたと思ったらトラ男の部屋だったし、さすがに今日は冒険してェけど、トラ男の寝顔を眺めている時間もおれは好きだ。
 腕の中から見上げたおれは、トラ男の首筋にそっと唇を寄せる。
 昨夜はトラ男にたくさんされたから、今日はおれからしてやろうと思ったんだ。噛んだら起こしてしまうだろうから、強く吸い付くだけにする。
「人の寝込みを襲う趣味がお前にもあったとはな、麦わら屋」
「え、トラ……んッ」
 真横から聞こえた声に応える間もなく、トラ男の片手がおれの顎を掬うように持ち上げてキスされた。いつから起きていたんだろう。
「目覚めのキスなら唇に欲しいもんだ」
 そう言って至近距離で不敵に笑うトラ男に、おれはもう一度キスを贈った。