3話✧燼械

✧執筆協力
ふかひれ。様

✧スチル協力
米2ろう様ふかひれ。様NoE様



「おっ!!!シアノ!!あっちにドローンがいるぞ!」
「ちょっと勝手に飛び出していかないでください

颯爽と瓦礫の道を駆けていくグラディエーターとその数m後ろを小走りでついていくシアノ。彼らの前方にはまだ射程範囲まで降りてきていないドローンが飛んでいた。
建物を出て右側、こちらは建物が少なく、残っていても全壊に近いものばかりだ。その分ドローンに見つかる危険性は高いが、月明かりに照らされて落し物の探索は非常に行いやすかった。
シアノはグラディエーターが指さしたドローンに能力を発動する。今まで試したことは無かったがどうやら対象が空中に浮かんでいても自分の能力は発動できるようだ。
ドローンは空中で透明な八角形の小さな部屋に閉じ込められ、ガンッガンっと音を立てながら壁にぶつかっていた。そのままグラディエーターに向けて発砲をするものの、銃弾はその部屋の壁に跳ね返り結局自分で自分のプロペラを破壊してしまった。

「っよし!」

地面に落ちてきたドローンにグラディエーターが岩を落とし粉砕する。

「他のドローンは見えませんし少しゆっくり探索ができそうですねもしさっきみたいに危険を察知したらすぐに言ってくださいよ
「あぁ!!任せておけ!」

グラディエーターは自信満々にぐっと親指を立てる。

「っはぁ返事だけはいいんですからひとまずドローンも片付けましたし、やけに壊れた建物が多いこの当たりを探索しますか
「ん?なぁシアノ、早速なんだがあの瓦礫の下になにか取っ手のようなものが見えないか?」

グラディエーターが指さしたのは2階の床が落ちた二階建ての家だった。その家はもう残っているのは壁の1部ほどでほとんど原型を保っていない。

「取っ手?地下室への扉だったりするんでしょうか
「ひとまず見に行ってみよう!」

2人はその家に踏み込み瓦礫の下をのぞき込む。そこには確かに地面につけられた取っ手が見えた。
地下室といえば秘密のなにかだろう。2人は息をあわせて一つ一つの瓦礫を退かしていった。

そして最後の一つを退かす。

「「よいっしょ!」」

っはぁ、しんどすぎ
「よし!これで地下室への扉がん?シアノ、何か書かれているぞ?」

グラディエーターはシアノの肩を揺さぶる。シアノはいやいやながら彼が指さすそれに目を向けた。

「nuclear shelter核シェルター?」

その言葉にシアノの目の色が変わる。

「核シェルター?なんだそれは」
「核兵器が落とされた時に避難する場所です。これがあるってことはこの家が建てられる時、この場所に核兵器を落とされる可能性があると思われていたことになる
「それがどうしたんだ?」
「いや、この家の建築強度は至って普通ですそんな普通の家に核シェルターが作られているなんて
「ふーむ、つまりはこの時代で核兵器が落とされるのは至って普通。もしくはほぼ100%の確率でいつか落とされるというわけか
この中にはきっと何かしらヒントがあるはずです。中に入って色々探してみましょう懐中電灯はさっき見つけたのがあるので

そう言ってシアノはここまで充電を節約していた懐中電灯を取り出す。グラディエーターはシアノの言葉に頷き、ゆっくりとその地下室の扉を開いた。

そしてふたりはその地下室へと足を踏み込んだ。