3話✧燼械

✧執筆協力
ふかひれ。様

✧スチル協力
米2ろう様ふかひれ。様NoE様



一方、ラート、フィリップ、ルフレは建物から左側の探索を行っていた。負傷者が2人いる以上無茶はできないと判断し1つの建物を隅々と見て回っていたのだ。

「うーん、フィリップさん〜何か手がかりになりそうなもの見つかりました?」
「いや、僕は何も」
「あれ、そういえばラートさんを数分前から見ていないような
「もしかして太陽を見に行くって外に出たんじゃないですか?あの人ならやりかねないでしょ」
「外が危険と言われている以上俺もそれほど勝手なことはしない。」
「うわっ、突然背後に現れないでくださいよ。びっくりするなぁ

突然背後から噂をしていた本人が現れフィリップは飛び上がる。いつも以上に険しい顔をしたラートの手には1冊の本が握られていることにルフレは気がついた。

「ラートさん、その本は?」
「あぁ、これか。英語で書いてあって俺には読めないが、中の写真を見るに何か情報になりそうなものだった。シアノやカラベラフィルムであれば読めるだろうと持ってきたんだ。」
「情報になりそうな写真?一体何があったんです?」

ルフレが興味深そうに問いかけるとラートは本をめくり例のページを開いた。そこにはキノコ雲の写真とB29と書かれた航空機の写真。

「こっちの雲の写真は核実験の研究所を破壊する際にシアノが話していたものだろう。そしてこっちは俺達がシラナミ達に合流するために乗った航空機だ。」
「あ〜確かにそんな話もしてましたね」

というのも、先日核開発の研究所を4人で襲撃に行った際、行き道でシアノが詳しく核について彼らに教えていたのだ。

「それにしてもなんで今更この本を?これって第二次世界大戦の時の話でしょう?」
「あぁ、それについてはこの表紙。2100とWW3という言葉が書かれている。」
「今の西暦と第三次世界大戦の略、ですか?」
「俺が予想するにそういうことだ。この戦争についてが書かれているんだろう。」
「あっ、それならやっぱり、これ初版ですよ。」

ルフレはその本の1番後ろのページを見る。西暦を表すであろう2100の数字と、WW3の文字。外装の汚れ具合に比べ綺麗な本のページから最近発売されたばかりなのではないかと予想がついた。となると今起きている戦争についての本なのかもしれない。

「だけど他の部屋に置いてあるものはほとんど僕達が知らない言葉ですよ?なんでその本だけ英語なんでしょう
「さぁただ僕達だけで考えてもどうしようもないでしょ。それなら今は次の建物に移動するか、それかここで休むしかなくないですか?」
「うーん、それじゃ大きな情報になりそうなものも見つかったし少し休憩してから次に行きますか。」

呑気にリビングへと向かったルフレとフィリップにラートはため息をつく。外を見ると明るい月が夜空を照らしていた。

「っはぁ早く朝日が登らないだろうか

そう零しながら彼は2人がいるリビングへと向かった。